相手の強烈なドライブを抑えきれず、単調な返球で狙い打ちされて悩んでいませんか?変化を求めてツブ高ラバーに変えたものの、今度は自分がコントロールできずに自滅…そんな悪循環は避けたいですよね。そこで救世主となるのがバタフライの「フェイントロング2OX」です!国際ルールの限界に迫るツブ形状でありながら驚異的な安定性を誇り、変化とコントロールを両立したいカットマンや前陣攻守型に最適です。鉄壁の守備から勝機を見出したい方は、ぜひ本記事でその全貌をご確認ください!
バタフライ「フェイントロング2OX」とは?(基本情報と概要)
バタフライが誇る名作にして超ロングセラーのツブ高ラバー
日本を代表する卓球メーカー「バタフライ(Butterfly)」が1999年に発売して以来、現在に至るまで多くのプレーヤーに愛用されているのが「フェイントロング2OX」です。卓球のラバーには裏ソフト、表ソフト、ツブ高、アンチなどさまざまな種類がありますが、その中でも「ツブ高ラバー」の王道であり、基準とも言える存在がこのフェイントロング2シリーズです。長年にわたり国内外のトッププレーヤーやアマチュア選手に支持され続けている理由は、その絶妙なバランス感覚にあります。現代の卓球はスピードと回転が劇的に進化していますが、その強力なボールの威力を吸収し、相手が予測できないような変化球として跳ね返す力を持っているのが、この名作ラバーの最大の魅力と言えるでしょう。
「OX(オーエックス)」とは何か?一枚ラバーが持つ独自の世界観
商品名にある「OX」という言葉について、卓球初心者の方や裏ソフトラバーしか使ったことがない方は疑問に思うかもしれません。OXとは「スポンジがないラバー(一枚ラバー)」のことを指します。一般的な卓球ラバーは、表面のゴムシートと下層のスポンジという2層構造になっていますが、OXはこのスポンジ部分を一切排除し、ゴムシートだけで構成されています。スポンジがないということは、ボールがラケットに当たった際の弾みが極端に抑えられるということです。木材のラケットに直接ゴムシートを貼るような感覚になるため、ボールの衝撃をラケット本体でダイレクトに受け止めることになります。これにより、相手の強烈なボールの威力を完全に殺して短く返す技術(ストップブロックなど)が圧倒的にやりやすくなるのです。スポンジの反発力がない分、自らスピードのあるボールを打つのは困難になりますが、守備を主体とする選手にとってはこれ以上ない安心感をもたらしてくれます。
ルールで許されるアスペクト比の限界に挑んだ設計
ツブ高ラバーの性能を決定づける重要な要素に「アスペクト比(ツブの細長さ)」があります。アスペクト比とは、ツブの「高さ」を「直径」で割った数値のことです。この数値が大きい(=ツブが細くて高い)ほど、ボールが当たったときにツブが大きく倒れ込み、予想外の回転の反転や不規則な揺れ(ナックルやスネークなど)を生み出しやすくなります。しかし、あまりにもツブが細長すぎると卓球の競技性が崩れてしまうため、現在の国際卓球連盟(ITTF)のルールでは「アスペクト比は1.1以下でなければならない」という厳格な規定が設けられています。「フェイントロング2OX」は、このルールで許される限界ギリギリのアスペクト比に設計されています。つまり、公式ルールに違反しない範囲で、最大限の変化を引き出せるように緻密な計算のもと作られているのです。これにより、相手を翻弄する強烈な変化を生み出しつつも、公式戦で安心して使用できる信頼のスペックを実現しています。
「フェイントロング2OX」の驚くべき性能と特徴
最大の特徴は「変化と安定性の両立」
ツブ高ラバーを選ぶ際、多くのプレーヤーは「どれだけ変化するか(相手が嫌がる球が出るか)」と「どれだけコントロールしやすいか(自分がミスしないか)」という相反する2つの要素で悩みます。変化が大きいラバーはツブが柔らかく倒れやすいため、自分で回転をかけたりボールの軌道をコントロールしたりするのが非常に難しくなります。逆に、コントロールしやすいツブ高は変化が乏しく、相手に簡単に狙い打ちされてしまいます。「フェイントロング2OX」の最大の強みは、この「変化」と「安定性」を極めて高い次元で両立させている点にあります。限界アスペクト比によって強烈な変化を生み出しつつも、バタフライ独自のゴム配合技術によってシートの根元部分に適度なコシを持たせているため、ボールが暴れすぎず、自分の意図したコースへ確実に返球することが可能です。
カット時の圧倒的な切れ味と抑えやすさ
カットマン(後陣で相手のドライブをバックスピンにして返す戦型)にとって、フェイントロング2OXは最強の武器になり得ます。相手の強力なトップスピン(前進回転)に対してラケットを上から下へ振り下ろすことで、相手の回転のエネルギーをそのまま裏返して、猛烈なバックスピン(下回転)にして返すことができます。OX(スポンジなし)であるためボールが弾みすぎず、台の奥深くに突き刺さるような低く鋭いカットの軌道を作りやすいのが特徴です。また、スポンジがないことでボールを「持つ」感覚ではなく「弾く」「切る」感覚がダイレクトに手に伝わるため、回転量の調節(猛烈に切ったカットと、あえて切らないナックルカットの使い分け)が手のひらの感覚で行いやすくなります。相手のドライブの威力が強ければ強いほど、フェイントロング2OXを通して返球されるカットは凶悪な切れ味となって相手コートに沈み込みます。
前陣ブロックにおける変幻自在な軌道
カットマンだけでなく、卓球台のすぐ近くに張り付いて守備と変化で勝負する「前陣攻守型(異質攻守型)」の選手にとっても、フェイントロング2OXの性能は抜群に発揮されます。相手のドライブに対してラケットの面を合わせてブロックした瞬間、限界まで高く細いツブがグニャリと倒れ込み、相手のトップスピンを強烈な下回転に反転させます。このとき、ボールが空中でフワッと浮き上がってから急激に落ちたり、左右に不規則に揺れたりする「ツブ高特有の変化(魔球)」が生まれやすくなります。さらに、スポンジがないOXの特性を活かし、相手の強打の威力を完全に吸収してネット際へポトリと落とす「ストップブロック」も極めて容易です。スピードのあるドライブを打った直後にネット際に短く返球されると、相手はフットワークが追いつかず、フラストレーションを溜めること間違いありません。
スピン反転能力の高さとナックルの出しやすさ
裏ソフトラバーが「自分で回転を作り出すラバー」だとすれば、フェイントロング2OXのようなツブ高ラバーは「相手の回転を利用・反転させるラバー」です。相手のドライブ(上回転)をブロックすれば下回転になり、相手のツッツキ(下回転)をプッシュで押し込めば上回転になって返っていきます。このスピン反転能力の高さこそがフェイントロング2OXの真骨頂です。それに加えて、自分でラケットを軽く押し出すように打つことで、無回転(ナックル)のボールを送り出すことも可能です。相手からすると、「猛烈な下回転が来た」と思って力いっぱい持ち上げようとしたら実はナックルで、ボールが大きくオーバーミスしてしまう…という現象が頻発します。この回転の落差こそが、フェイントロング2OXが対戦相手に与える最大の恐怖なのです。
どんな戦型の選手におすすめか?
守備範囲の広い「カット主戦型」のバック面
卓球の戦型の中でも、最もフェイントロング2OXの恩恵を受けやすいのが「カット主戦型」です。特にバックハンド側にこのラバーを貼ることで、守備の安定感が劇的に向上します。カットマンの最大の課題は、相手のループドライブ(回転量が多く山なりの弧線を描くボール)やスピードドライブをいかに低く、そして回転をかけて相手コートに返すかです。スポンジが入っているラバーだと、相手の威力をモロに受けてしまいボールが浮いてしまうことがありますが、スポンジのないフェイントロング2OXであれば、ボールの威力を殺しつつ台の深くへ抑え込むことが可能です。また、相手の連続攻撃をしのぎ切るための「粘り」のプレースタイルにおいて、このラバーの球持ちの良さ(木材にダイレクトに当たる感覚)は大きなアドバンテージとなります。
相手の威力を利用する「前陣攻守型(異質攻守型)」
台のすぐ近く(前陣)でプレーし、フォア面は裏ソフト、バック面はツブ高を使用する「前陣攻守型」の選手にも強く推奨されます。前陣では相手との距離が近いため、ボールへの反応速度とラケットの角度調整がシビアに求められます。フェイントロング2OXはツブの倒れ方が素直でありながらも変化が大きいため、ただラケットの角度を合わせて壁を作るだけで、相手の強打をいやらしい変化球に変えて打ち返すことができます。「自分から動き回って打つのは苦手だけど、相手のボールを利用してコースを突くのは得意」というプレースタイルの選手にとっては、まさに手足のように扱えるラバーとなるでしょう。相手の強打をブロックし、相手が繋いできた甘いボールをすかさずフォアハンドで攻撃する、という黄金パターンの起点作りに最適です。
ツブ高初心者から上級者までの幅広い適性
通常、変化の大きいツブ高ラバーは扱いが難しく、初心者が手を出すとミスを連発してしまう傾向があります。しかしフェイントロング2OXは、その名の通り「変化」だけでなく「安定性」にも極めて優れているため、これからツブ高を使い始めようと考えている入門者にもお勧めできるのが素晴らしい点です。まずはブロックやツッツキの基本をこのラバーで学び、ツブの倒れる感覚や反転の仕組みを理解するのに適しています。そして、技術が向上して上級者になった後も、自らのスイングスピードやラケットの角度調整によってより高度な変化(自ら切るカットや、サイドスピンを入れたブロックなど)を引き出せるため、レベルが上がっても使い続けることができる奥深さを持っています。一生モノの相棒として長く愛用できるラバーです。
OX(一枚ラバー)とスポンジ入り(薄・極薄など)の違い
スポンジがないこと(OX)による絶大なメリット
フェイントロング2シリーズには、OX(スポンジなし)のほかに「超極薄」「薄」「ゴクウス」といったスポンジ入りのバージョンも存在します。その中でなぜあえてOXを選ぶのか。最大のメリットは「圧倒的な弾まなさと、スピン反転のダイレクトさ」です。スポンジがないため、ボールがラケットに当たった際の反発力が極小化されます。これにより、相手の渾身のスマッシュやドライブの威力を「ゼロ」にして返すことができ、台のネット際に落とすようなトリッキーなプレーが容易になります。また、ボールがスポンジに食い込むタイムラグがないため、ツブがダイレクトにボールに作用し、より鋭く急激なスピン反転(裏返り)を生み出すことができます。打球感も「カンッ」という木材の響きが直接伝わるため、手元の感覚を研ぎ澄ませてプレーしたい選手にはOXが圧倒的に好まれます。
スポンジがないことによるデメリットと注意点
一方で、OXならではのデメリットも理解しておく必要があります。それは「自分から強いボール(スピードのある攻撃)を打つのが非常に難しい」ということです。スポンジのトランポリン効果(ボールを弾き出す力)がゼロであるため、プッシュやスマッシュを打とうとしてもボールにスピードが出ません。また、相手から無回転(ナックル)のボールや下回転のボールが送られてきた際、自分から回転をかけてボールを持ち上げることが困難になります。スポンジがあればボールを食い込ませて摩擦を作り出すことができますが、OXの場合はツブの表面だけで処理しなければならないため、ラケットの角度を間違えるとネットミスやオーバーミスに直結します。つまり、OXを使用する場合は「自ら攻めて点をもぎ取る」のではなく、「相手のミスを誘う」「相手の力を利用する」という戦術の徹底が求められます。
戦術による「OX」と「スポンジ入り」の使い分け
もしあなたが「守備を徹底し、とにかく相手の攻撃を低く短く返し、変化でミスを誘発したい」と考えるなら、間違いなく「OX」を選ぶべきです。一方で、「ツブ高でも少しは自分から攻撃を仕掛けたい」「後陣からのカットに飛距離を出したい」「プッシュのスピードで相手を打ち抜きたい」と考えるのであれば、薄やゴクウスといったスポンジ入りのフェイントロング2を選ぶのが賢明でしょう。自分のプレースタイルが「守備・変化重視」なのか、「守備と攻撃のバランス重視」なのかを見極めることが、OXを選ぶかどうかの重要な判断基準となります。プロのカットマンの中には、ボールの威力を吸収するためにあえてOXを選択し、攻撃はフォア面の裏ソフトに全て任せるという極端なプレースタイルを取る選手も多く存在します。
「フェイントロング2OX」と他のツブ高ラバーとの比較
「フェイントロング3」との違い
バタフライには「フェイントロング3」という後継モデルも存在します。フェイントロング3は、ツブの形状がフェイントロング2よりも柔らかく設計されており、スポンジも非常に柔らかいものを採用していることが多いです(OXもあります)。フェイントロング2OXが「相手の回転を利用・反転させる」ことに長けているのに対し、フェイントロング3は「自分で回転を作り出す(自ら切る)」ことに特化しています。そのため、フェイントロング3はツッツキやカットを自分自身のスイングで猛烈に切って返すスタイル(韓国のチュ・セヒョク選手のようなスタイル)に向いています。一方、フェイントロング2OXは、より直線的で相手の力をそのまま裏返す「伝統的なツブ高の嫌らしさ」を前面に出したいプレーヤーに適しています。変化の不規則さ(揺れやナックル)という点では、フェイントロング2OXの方が上回ると感じるプレーヤーが多いようです。
「フェイントソフト」との違い
バタフライのさらにクラシックなツブ高ラバーとして「フェイントソフト」があります。フェイントソフトは、フェイントロング2に比べてツブが少し短く、太めに設計されています(アスペクト比が限界値まで高くありません)。そのため、ツブが倒れにくく、スピンの反転能力や変化の度合いはフェイントロング2OXに劣ります。しかしその分、打球感が裏ソフトや表ソフトに近く、自分でボールをコントロールしたり、攻撃的なプッシュやスマッシュを打ったりするのが非常に簡単です。「変化よりも、まずはツブ高で安定してラリーを続けたい」「自分からの攻撃を多用したい」という異質速攻型の選手にはフェイントソフトが向いていますが、「相手を絶望させるほどの強烈な変化とカットの切れ味」を求めるなら、フェイントロング2OXの右に出るものはありません。
「イリウス」シリーズとの違い
近年バタフライから発売された最新のツブ高ラバーに「イリウスS」と「イリウスB」があります。これらは「アブソーバースポンジ」という新開発のスポンジを搭載しており、ツブ高でありながらボールをがっちりとホールドして変化と安定を生み出す次世代のラバーです。非常に高性能ですが、イリウスシリーズの真価は「特殊なスポンジ」にあるため、そもそも「スポンジなしのOX」のダイレクトな打球感や極限の弾まなさを求めている選手にとっては、比較対象になりにくい面があります。「木材ラケットの感覚を直接手に感じながら、最もクラシックで凶悪なスピン反転を生み出したい」という純粋なOXユーザーにとって、フェイントロング2OXは最新ラバーが登場した現在でも全く色褪せない、唯一無二の選択肢として君臨し続けています。
「フェイントロング2OX」の性能を最大限に引き出す打ち方・技術
ツブ高特有の「ブロック」のコツ
前陣でフェイントロング2OXを使ったブロックを成功させるには、裏ソフトラバーとは全く異なるラケット角度とタッチが必要です。相手の強烈なトップスピンに対しては、ラケットの面を少し被せ気味(下向き)にし、ボールを迎えに行くのではなく、ボールの衝撃をラケットの面全体で「吸収する(引く)」感覚が重要になります。スポンジがないOXであるため、当たる瞬間に少しラケットを手前に引く(チョップブロックのように少し下に切り下ろす)ことで、ツブが限界まで倒れ込み、ボールの威力を完全に殺した下回転のショートブロックが完成します。無理に振り回さず、壁を作るようにラケットをピタッと止めることが、変化を生み出す最大の秘訣です。
切れ味鋭い「カット」のポイント
後陣からカットで粘る場合、フェイントロング2OXの「弾まない」特性を最大限に活かす必要があります。相手のドライブが飛んできた際、ボールが自分の体の横に引き付けられるまでしっかり待ちます。そして、ボールが頂点を過ぎて落ちてくるところを狙い、上から斜め下に向かって鋭くスイングします。このとき、手首の力だけで切るのではなく、体全体の体重移動を使ってボールの底をこすり落とすようなイメージを持つことが大切です。ツブが細長いため、ラケットに当たった瞬間にボールが滑る感覚があるかもしれませんが、そこを恐れずにしっかりスイングし切ることで、相手のトップスピンが猛烈なバックスピンに反転し、台の奥深くに突き刺さるような重いカットを返球することができます。
攻撃的な「プッシュ」で相手を崩す
OXラバー最大の弱点である「自分からの攻撃」ですが、フェイントロング2OXでもコツさえ掴めば相手を脅かす「プッシュ」を打つことが可能です。相手からツッツキ(下回転)が送られてきた際、ラケットの面をやや上向き(開いた状態)にしてボールの少し下側に入り込みます。そこから、ボールを弾き飛ばすように前方へ押し出します。OXのプッシュはスピードこそ出ませんが、ツブの反転効果によってボールが「上回転」または「無回転(ナックル)」になり、フワッとしたいやらしい軌道で相手コートに沈み込みます。相手は下回転が来ると錯覚して持ち上げようとするため、タイミングが狂って大きなミスに繋がります。守備一辺倒にならず、このプッシュを時折交えることで、相手のプレッシャーを倍増させることができます。
横回転を交えた「流し打ち(サイドスピンブロック)」
さらに上級レベルのテクニックとして、フェイントロング2OXの特徴を活かした「流し打ち」や「サイドスピンブロック」があります。相手のボールに対して真っ直ぐラケットを当てるのではなく、インパクトの瞬間にラケットを右から左(または左から右)へスライドさせるようにこすります。これにより、縦の回転(上・下)だけでなく横の回転(サイドスピン)が複雑に絡み合い、バウンド後に相手の予測しない方向へ曲がって逃げていく魔球が生まれます。限界アスペクト比を持つフェイントロング2OXだからこそ、この横方向のツブの倒れ込みが劇的な変化を生み出し、ラリーの主導権を一気に握り返す強力な武器となります。
おすすめのラケット組み合わせ
カットマン向けのおすすめラケット
フェイントロング2OXのポテンシャルを最大限に引き出すためには、ラケットとの相性も非常に重要です。カットマンであれば、ブレード(板)の面積が広く、ボールの威力を吸収しやすい「守備用ラケット」を組み合わせるのが王道です。バタフライの「ダイオード プロ」やヴィクタスの「松下浩二モデル」のような、木材5枚合板でしなやかさのあるディフェンス系ラケットがベストマッチします。木材のしなりがカットの際の球持ちの良さを生み出し、OXのダイレクトな打球感を優しく包み込んでくれるため、驚異的な安定感と猛烈な切れ味を両立することができます。
前陣攻守型向けのおすすめラケット(木材合板か特殊素材か)
前陣でブロックやプッシュを多用する異質攻守型の選手には、大きく分けて2つのラケット選びのアプローチがあります。 1つ目は、コントロール重視の「木材合板ラケット(オールラウンド系)」です。5枚合板や7枚合板の弾みを抑えたラケットにフェイントロング2OXを貼ることで、台上の細かなプレーやストップブロックが極めて安定し、鉄壁の守備陣を築くことができます。 2つ目は、あえて反発力の高い「特殊素材ラケット(カーボン系)」です。「OXは弾まないからこそ、ラケットの反発力で補う」という考え方です。アリレートカーボン(ALC)などの硬いラケットにOXを貼ると、ボールがラケットに当たった瞬間にツブが一気に根元まで倒れ込み、スピン反転効果が爆発的に高まります。また、反発力が強いため、プッシュやブロックの返球スピードが上がり、攻撃的な守備を展開することが可能になります。「ティモボル ALC」や「インナーフォース レイヤー ALC」などのラケットと組み合わせることで、攻撃力の高い異質スタイルが完成します。
ツブ高ラバー「OX」のメンテナンスと寿命・貼り方の注意点
接着紙(チャックシート)を使った正しい貼り方
OX(スポンジなしの一枚ラバー)は、スポンジ入りのラバーとは貼り方が全く異なります。ゴムシート一枚だけでペラペラとしているため、液体接着剤を直接塗るとラバーが丸まってしまい、綺麗に貼ることが非常に困難です。バタフライの「フェイントロング2OX」には、親切なことに「素早く貼れる接着紙(チャックシート)」が初めから付属しています。この接着紙の片面をラケットに貼り、もう片面にラバーを乗せるようにして貼っていきます。注意点としては、空気が入らないように端から少しずつ密着させることと、絶対にラバーを引っ張らないことです。ゴムシートを引っ張りながら貼ってしまうと、ツブの根本に常にテンションがかかった状態になり、ルール違反(ツブの密度規定違反)になったり、すぐにツブが根元からちぎれてしまう原因になります。自然な状態のまま、優しく空気を抜くように乗せるのがプロの貼り方です。
日常のメンテナンス方法
ツブ高ラバーのメンテナンスは、裏ソフトラバーとは異なります。裏ソフト用の粘着性クリーナーや泡状のクリーナーは、ツブの間に汚れが溜まったり、ツブの表面が劣化して変化が出にくくなったりする原因となるため使用は避けてください。基本的には、専用のブラシで、ツブの表面のホコリを優しく拭き取るだけで十分です。ツブ高ラバーは「少し表面の引っ掛かりが落ちてきた頃が一番変化する」と語るベテラン選手も多いため、過度なメンテナンスは不要です。
ラバーの寿命と交換のサイン
フェイントロング2OXの寿命は、使用頻度やプレースタイルによって大きく異なりますが、明確な交換のサインがあります。それは「よくボールが当たる部分(スイートスポット)のツブが、根元からちぎれて数本取れてしまったとき」です。ツブが1本でも欠けてしまうと、公式の試合では用具の破損とみなされ、ルール違反でラケットを使用できなくなってしまいます。また、ツブがちぎれていなくても、根元に白くひび割れのような線が入ってきたら、ツブが倒れすぎて根元が限界を迎えているサインです。弾みや変化の均一性が失われているため、大事な試合の前には新しいものに貼り替えることをお勧めします。
バタフライ公式情報と購入について
製品スペックと驚きのコストパフォーマンス
最後に、「フェイントロング2OX」の公式スペックを確認しておきましょう。
- 商品名:フェイント ロング2 OX
- 定価:2,530円(税込)
- 発売日:1999年4月1日
- 品番:00200
- タイプ:ツブ高ラバー(一枚)
- 性能指標:安定性 5 / 変化 5
- シートカラー:レッド(006)、ブラック(278)
- 原産国:日本
特筆すべきは、その「2,530円(税込)」という驚異的なコストパフォーマンスです。近年のハイテンション裏ソフトラバーが1万円近くする中で、これほど高性能で試合の勝敗を左右する「魔球」を生み出せるラバーがこの価格で手に入るというのは、プレーヤーにとって非常に大きなメリットです。接着紙も付属しているため、購入してすぐに自分で貼り替えることができるのも嬉しいポイントです。
フェイントロング2OXで相手を翻弄する卓球を手に入れよう!
卓球というスポーツにおいて、「相手の強打を完璧に抑え込み、予想外の変化でミスを誘う」という守備から攻撃への転換は、最も知的でスリリングなプレースタイルの一つです。バタフライの「フェイントロング2OX」は、1999年の発売から四半世紀を超えてなお、その圧倒的な「変化と安定性の両立」によって多くのプレーヤーの相棒として活躍し続けています。
限界まで高められたアスペクト比がもたらす魔球のような軌道。 スポンジがない「OX」だからこそ実現できる、鉄壁のストップブロックとダイレクトなスピン反転。 そして、どれほど相手のドライブが強烈でも、それを静かに吸収して自らのポイントに変えてしまうその性能は、まさに卓球台上のマジックと言えるでしょう。
「自分のツブ高のコントロールに限界を感じている」「相手の強打をブロックしきれず悩んでいる」「もっと相手が嫌がるような変化球を打ちたい」という方は、ぜひこの歴史的傑作ラバーをラケットのバック面に貼ってみてください。あなたの卓球の世界が劇的に変わり、相手があなたのボールに対して首を傾げながらミスを連発する快感を味わえるはずです。今すぐフェイントロング2OXを手に入れて、相手を翻弄するワンランク上のプレーを実現しましょう!

