台にぶつけて大切なラケットが欠けたり、ラバーが剥がれたりして悩んでいませんか?台上技術で攻めるほどラケット側面は強い衝撃を受けやすく、私もお気に入りのブレードを傷つけてショックを受けた経験があります。そんな悩みを解決するのが、バタフライの定番サイドテープであるRB・プロテクター3です。本記事では、実際に使用して検証した保護性能や打球感の変化、4種類の幅の選び方まで徹底解説します。高価な用具を長く最高の状態で使い続けたいプレイヤーは必見です。ぜひ最後まで読み進め、あなたのラケットに最適なサイズを見つけてください。
1. バタフライ「RB・プロテクター3」とは?基本スペックと特徴を解説
卓球においてラケットとラバーはプレイヤーの感覚をそのままボールに伝える最も重要な相棒ですが、練習や試合を重ねるなかで避けて通れないのが用具の破損リスクです。世界のトップ選手から初中級者まで幅広く支持されている卓球メーカーのバタフライ(タマス)が展開するメンテナンス用品のなかでも、長年にわたり定番として愛され続けているのがRB・プロテクターシリーズです。その現行モデルであるRB・プロテクター3について、まずは製品の基礎知識や特徴を詳しく紐解いていきます。
1-1. RB・プロテクター3の基本スペックと製品概要
RB・プロテクター3は、2023年3月1日にバタフライから発売されたラケットエッジ保護用のサイドテープです。前作のモデルからデザインをブラッシュアップし、現代のラケットやラバーのトレンドに合わせて登場しました。まずは製品の基本的な仕様を箇条書きで整理します。
- 製品名:RB・プロテクター3(RB PROTECTOR III)
- 品番:77020
- 価格:308円(税込)
- 発売日:2023年3月1日
- 本体サイズ(長さ):46cm(ラケット1本分)
- サイズ展開(幅):6mm(406)、8mm(408)、10mm(410)、12mm(412)の4種類
- 素材仕様:起毛タイプ(植毛加工)
- 原産国:日本
長さが46cmに設定されているため、一般的なシェークハンドラケットやペンホルダーラケットの周囲をぐるりと1周巻くのに十分な長さが確保されています。カットマン用の大型ブレードに貼る場合でも、エラ(グリップの付け根付近)までしっかりとカバーできる余裕があります。また、品質管理が徹底された日本製でありながら、税込308円という手頃な価格に抑えられている点も、消耗品として非常に嬉しいポイントです。
1-2. 高級感と保護力を両立する起毛タイプ(植毛加工)の魅力
市販されている卓球用のサイドテープは、素材によって大きくビニール(ポリウレタン)タイプ、布タイプ、そして起毛タイプ(植毛タイプ)などに分類されます。RB・プロテクター3は、表面に細かい毛羽立ち加工が施された起毛タイプを採用しています。
この起毛タイプには、単なるビニール製のテープにはない3つの大きな利点が存在します。
- 微細な毛並みがクッションの役割を果たし、高い衝撃吸収性を発揮する
- 表面がマット(無光沢)な質感になるため、ラケット全体に落ち着いた高級感が生まれる
- しなやかで柔軟性があり、ラケット側面の曲面にも馴染みやすい
特に手触りの良さは格別で、ベルベットやスエードのようなしっとりとした質感が特徴です。ラケットを手に取った際や、サーブ前にラケットの側面を軽く触れた際にも、ツルツルとしたビニール製とは異なる上質な感触を味わうことができます。
1-3. ラバーの色と調和するレッド&ブラックの王道デザイン
製品名に冠されている「RB」とは、卓球ラバーの基本カラーであるレッド(Red)とブラック(Black)を意味しています。テープのベースカラーは引き締まったブラックで統一されており、そこに鮮やかなレッドのラインとホワイトのバタフライロゴ、そして「BUTTERFLY」のテキストがバランスよく配置されています。
近年ではカラーラバーのルール改定により、ピンクやグリーン、ブルーやバイオレットといった多彩なラバーが流通していますが、現在でも大多数のプレイヤーは赤と黒のラバーを組み合わせて使用しています。RB・プロテクター3は、まさにその赤と黒のラバーを貼った際に最も美しく映えるよう計算されたカラーリングです。派手すぎて悪目立ちすることがなく、かといって地味すぎないスポーティーな外観は、どんなブレードやグリップの色とも相性が抜群です。
2. RB・プロテクター3を徹底レビュー!実際に使ってわかった5つの性能
カタログスペックだけでは見えてこない実際の使用感を確かめるため、複数のラケットおよびラバーの組み合わせにRB・プロテクター3を装着して実戦テストを行いました。練習や試合のなかで体感した5つの優れた性能について、具体的なエピソードを交えながら詳しくレビューします。
2-1. クッション性が高く卓球台との接触ダメージを大幅に軽減
現代卓球では、サーブからの3球目攻撃やレシーブでのチキータ、ストップ、フリックなど、ネットに近い位置で鋭くスイングする台上技術の重要性が極めて高くなっています。ギリギリの低い打球点を攻めようとすればするほど、スイングの軌道が卓球台の角や天板に近づき、意図せずラケットのエッジを台にぶつけてしまう場面が増えます。
RB・プロテクター3を貼った状態で、実際にツッツキやフリックの際に何度か台にラケット側面を接触させてしまいましたが、起毛タイプならではの厚みと微細な毛足が衝撃をしっかりと受け止めてくれました。テープを貼っていない状態であれば木材の繊維がささくれたり、角が凹んでしまったりするような接触でも、テープの表面がわずかに擦れるだけで済み、内部のブレードは無傷のまま守られていました。特にアウターカーボンやインナーカーボンなどの高価な特殊素材ラケットを使用している場合、側面からの衝撃で合板にヒビが入ると本来の反発性能が損なわれてしまうため、この耐衝撃性は非常に心強い性能です。
2-2. ラバーのスポンジ断面を保護しシートの剥がれを防止
ラケットの木材部分だけでなく、両面に貼られたラバーの保護という観点でもRB・プロテクター3は優秀な働きを見せます。近年のスピン系テンションラバー(バタフライのディグニクスシリーズやテナジーシリーズなど)は、回転性能とスピードを高めるために気泡の大きいスプリングスポンジやスプリングスポンジXを採用しています。
これらの高性能なスポンジは繊細な構造をしているため、側面がむき出しのままだと、ラケットケースへの出し入れや台との軽い接触によってスポンジの端が欠けたり、ラケットとラバーの接着面から少しずつ剥がれて浮いてきたりすることがあります。RB・プロテクター3でブレードからスポンジの断面までをしっかりと覆うことで、物理的な引っかかりが完全に解消されました。結果として、ラバーの端がボロボロになる現象が抑えられ、高価なラバーの寿命を最後まで引き出すことにつながります。
2-3. 適度な伸縮性がありラケットの曲線にもシワなく密着
サイドテープを貼る際に多くの人がストレスを感じるのが、ラケット先端の丸みを帯びたカーブ部分でテープが浮いたり、不格好なシワが寄ってしまったりすることです。特に硬いビニール素材のテープや、厚すぎる多層構造のテープでは、曲面に追従しきれずに端がめくれ上がってくることが珍しくありません。
しかし、RB・プロテクター3は基材に適度な伸縮性と柔軟性を持たせてあるため、ラケットの縁に沿って軽く馴染ませながら貼っていくだけで、曲面にもピタリと吸い付くように密着します。起毛素材の柔らかさも相まって、スポンジと木材のわずかな段差にもしっかりと追従し、誰でもプロが貼ったかのような美しい仕上がりを実現できます。
2-4. 粘着力のバランスが絶妙で貼り替え時の糊残りが少ない
メンテナンス用品として見逃せない評価ポイントが、裏面の粘着力の強さです。粘着力が弱すぎると練習中の湿気や摩擦ですぐに端から剥がれてしまい、逆に強すぎるとラバーを貼り替える際にテープを剥がしたとき、ブレードの側面やスポンジにベタベタとした粘着剤(糊)が残ってしまいます。さらに悪質なケースでは、テープを剥がす勢いでラケット側面の木材が一緒にむしり取られてしまう「木剥がれ」が起きることもあります。
RB・プロテクター3を約1ヶ月間使用した後に剥がして検証したところ、使用中は一度も端からめくれることがなかったにもかかわらず、剥がす際にはスーッと気持ちよく剥がすことができました。ブレード側面への糊残りも一切なく、木材を傷める気配もありませんでした。この「貼っている間は剥がれず、剥がしたい時には綺麗に剥がせる」という絶妙な粘着設計は、さすが長年の研究開発を積み重ねている日本製のバタフライ製品だと実感させられます。
2-5. 308円という圧倒的なコストパフォーマンスと入手性の高さ
どれだけ性能が良いアクセサリーであっても、価格が高すぎたり、特定のショップでしか買えなかったりすると継続して使い続けるのは難しくなります。RB・プロテクター3はメーカー希望小売価格が税込308円に設定されており、実売価格では200円台後半で購入できることも多い非常にリーズナブルな製品です。
また、全国のスポーツ用品店や卓球専門店、さらにはインターネット通販でもほぼ確実に在庫が置かれている定番モデルであるため、試合前日にテープが破れていることに気づいた場合でもすぐに入手できます。1本あたりの価格が安いため、ラケットケースの中に予備として1〜2本常備しておく運用も負担になりません。
3. RB・プロテクター3が打球感やラケット重量に与える影響
卓球は非常に繊細なスポーツであり、わずか1グラムの重さの違いや、ラケット側面の状態によってスイングの振り抜きや打球時のフィーリングが変化します。ここでは、RB・プロテクター3を装着することによって生じる重量、重心、そして打球感への影響について深く掘り下げて解説します。
3-1. サイドテープ装着による重量増加と重心バランスの変化
まず気になるのが重さの変化です。RB・プロテクター3をラケット1周分(約42cm〜45cm使用)貼り付けた場合、選ぶ幅のサイズにもよりますが、ラケット全体の総重量はおおよそ1.0g〜1.5gほど増加します。
数値だけを見ると「たった1グラム程度なら変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、重要なのはその重さが「どこに加わるか」という点です。サイドテープはラケットの最も外側である外周(先端を含む縁)に貼られるため、実際の重量増加以上に遠心力が働きやすくなり、重心がやや先端寄り(ヘッドヘビー)にシフトします。
この変化には以下のようなメリットとデメリットの両面があります。
- メリット:スイングした際にヘッドが自然と走るため、ドライブの威力や球威が増しやすい
- メリット:ラケットがわずかに重くなることで、相手の強打に対するブロック時にラケットが押されにくくなる
- デメリット:普段から極限まで軽いラケットを好むプレイヤーにとっては、切り返しがわずかに重く感じられることがある
もしもテープを貼ったことでラケットが重く感じられる場合は、後述する幅の細いサイズを選ぶか、貼る範囲を調整することで理想のバランスに近づけることが可能です。
3-2. 起毛素材がもたらす打球感と打球音への微細な変化
意外に知られていないのが、サイドテープがラケットの振動特性に与える影響です。ボールを打球した瞬間、ラケットのブレードとラバーのスポンジは細かく振動し、その振動がグリップを通じて手のひらに伝わることで、私たちは「硬い」「柔らかい」「響く」といった打球感を認識しています。
RB・プロテクター3のような起毛タイプのテープでブレード側面とスポンジの断面を覆うと、テープ自体が振動をわずかに吸収するダンパー(制振材)のような役割を果たします。具体的には以下のような変化が感じられます。
- 打球時の高い金属音や甲高い木材の響きがわずかに落ち着き、少しこもったようなマイルドな打球音になる
- 手に伝わる雑振動やビリつきが抑えられ、球持ちが良くなったような柔らかい打球感に変化する
- 特に幅の広い10mmや12mmを選び、スポンジの大部分を覆った場合にこの傾向が顕著に現れる
ハードな打球感のカーボンラケットを使っている人にとっては、この変化が「打球感がマイルドになってコントロールしやすい」という好影響になることが多い一方で、木材合板特有のダイレクトな響きを好む人は、幅の選び方に工夫が必要です。
3-3. 感覚を変えたくない上級者が実践する部分貼りのテクニック
プロのトップ選手や上級者のラケットを観察すると、サイドテープをブレード1周すべてには貼らず、先端付近や斜め上の「台にぶつけやすい箇所だけ」に短くカットして貼っているケースを見かけることがあります。これはまさに、前述した重心バランスの変化や打球感のこもりを最小限に抑えつつ、破損リスクが高い箇所だけをピンポイントで守るための高等テクニックです。
RB・プロテクター3は粘着力が安定しており、短くカットして貼っても端から剥がれにくいため、このような部分貼りにも適しています。具体的には、ラケットの時計に見立てたときの「10時から2時」の先端エリアだけに貼る方法や、ツッツキで台に当てやすいフォア側・バック側の斜め上部分にだけ10cm程度貼る方法があります。これにより、1本(46cm)のテープを2〜3回に分けて使うこともでき、経済的かつ感覚を損なわないカスタマイズが可能になります。
4. 【幅の選び方】6mm・8mm・10mm・12mmのどれを選ぶべき?
RB・プロテクター3の大きな魅力のひとつが、6mm、8mm、10mm、12mmという4段階の豊富な幅サイズがラインナップされていることです。しかし、選択肢が多いゆえに「自分のラケットには何ミリを買えばいいかわからない」と迷ってしまう方も少なくありません。
最適な幅を選ぶための基本原則は、「使用しているラケットの板厚(ブレードの厚さ)」と「両面に貼っているラバーの総厚」の合計値を基準にしつつ、どこまで保護したいかという目的を明確にすることです。ここでは4つのサイズそれぞれの特徴と適応条件を詳しく解説します。
4-1. 幅6mm(406):ブレード側面のみを守る感覚重視サイズ
最も細い6mm幅は、ラバーのスポンジ部分にはほとんど干渉せず、ラケットの木材部分(ブレード)の側面だけをピンポイントで保護するためのサイズです。一般的なシェークハンドラケットの板厚は5.5mm〜6.5mm程度であるため、6mmのテープを貼るとちょうど木材の断面だけが綺麗に隠れる形になります。
このサイズが向いているのは以下のようなプレイヤーです。
- スポンジの側面を覆うことによる打球感の変化や、打球音のこもりを一切発生させたくない人
- バタフライの「スプリングスポンジ」特有のオレンジ色やロゼ色など、鮮やかなスポンジカラーを外観として見せたい人
- 頻繁にラバーを貼り替えるため、サイドテープを剥がさずにラバーだけを交換したい人
- 粒高ラバーの一枚ラバー(OX・スポンジなし)や、スポンジが極めて薄いラバーを使用している人
重さの増加も最小限に抑えられるため、素のラケットのフィーリングをそのまま維持したい感覚派の選手に根強い人気があります。
4-2. 幅8mm(408):薄めのラバーや接着境目の保護に最適なサイズ
下から2番目の8mm幅は、ラケットのブレード側面を完全に覆いつつ、ブレードとラバーのスポンジが接着されている「境目(境界線)」をちょうどカバーできる絶妙なサイズです。
たとえば板厚が5.7mmのラケットを使用している場合、8mmのテープを中央に貼ると、両面のスポンジ側にそれぞれ約1.1mmずつテープが重なります。これにより、スポンジ全体を覆い隠すことなく、最も剥がれの起点になりやすい接着面を確実に保護することができます。
このサイズがおすすめなのは以下のようなケースです。
- ラバーの端が接着面から浮いてくるのを防ぎたいが、打球感はなるべく変えたくない人
- スポンジ厚が「中」や「薄」などのやや薄めの裏ソフトラバー、あるいは表ソフトラバーや粒高ラバーを貼っている人
- 片面だけにラバーを貼る日本式ペンホルダーや、裏面が薄めの粒高である異質攻守型のプレイヤー
6mmではラバーの剥がれ防止効果が物足りず、10mmでは少し太すぎると感じる中級・上級者にとって、非常に使い勝手の良いサイズです。
4-3. 幅10mm(410):迷ったらこれ!最も汎用性が高い標準サイズ
4種類のなかで圧倒的に多くのプレイヤーに選ばれている王道のサイズがこの10mm幅です。バタフライの公式カタログや製品ページの写真でも、この10mmが標準のサンプルとして使用されています。
一般的なシェークハンドラケット(板厚約5.7mm〜6.0mm)の両面に、現代の主流である「厚(約1.9mm)」や「特厚(約2.1mm)」の裏ソフトラバーを貼った場合、ラケットと両面ラバーを合わせた全体の厚みは約12mm〜13.5mmになります。ここに10mm幅のRB・プロテクター3を貼ると、ブレード側面と両面のスポンジ層の大部分がしっかりと覆われ、一番外側のトップシート(ゴムの粒と表面部分)だけが露出する理想的なバランスに収まります。
10mmを選ぶべき理由は以下の通りです。
- ブレードの角だけでなく、傷つきやすいスポンジの断面までしっかりと保護できる
- トップシートの端からテープがはみ出す心配がなく、ルール違反になるリスクがない
- 保護性能、見た目の引き締まり感、打球感のバランスのすべてが高い次元でまとまっている
初めてRB・プロテクター3を購入する方や、両面に裏ソフトラバーの「厚」または「特厚」を貼っている方であれば、まずは10mmを選んでおけば間違いありません。
4-4. 幅12mm(412):両面特厚ラバーや厚ラケを完全ガードするサイズ
最も幅が広い12mmは、保護力を極限まで高めたいプレイヤーや、厚みのある用具セッティングを使用しているプレイヤー向けのサイズです。
たとえば、板厚が6.5mm以上の高反発な7枚合板や厚ラケ(サイプレスシリーズや一部のアウター特殊素材ラケットなど)に、両面とも「特厚(2.1mm)」や「MAX」のラバーを貼っている場合、全体の厚みは13.5mm〜14.5mm近くに達します。このようなセッティングでは、10mm幅だとスポンジが半分近く露出してしまうことがありますが、12mm幅を選べばスポンジからトップシートの境界線ギリギリまでを完全に覆い尽くすことができます。
12mmが適しているのは以下のようなプレイヤーです。
- 両面に特厚ラバーを貼っており、さらに板厚が厚めのラケットを使用している人
- 台上でのストップやフリックを多用し、とにかくラケットとラバーを徹底的に衝撃から守りたい人
- ラケットの側面を太いブラック&レッドの帯で覆い、重厚感のある引き締まった外観にしたい人
なお、板厚が薄いラケット(5.5mm以下)や、薄めのラバーを貼っているラケットに12mmを貼ると、ラバーの表面(打球面)よりもテープの幅が広くなって余ってしまうことがあるため、事前の厚み確認が重要です。
4-5. 国際卓球連盟(ITTF)のルールにおけるサイドテープ幅の注意点
ここでひとつ、公式試合に出場するプレイヤーが必ず知っておくべきルール上の注意点をお伝えします。国際卓球連盟(ITTF)および日本卓球協会(JTTA)の競技規則では、ラケットの側面を覆う被覆材(サイドテープ)について明確な規定が存在します。
規則では「サイドテープはブレードおよびラバーの限界(全体の厚み)を超えてはならない」と定められています。つまり、ラケットと両面ラバーを合わせた合計の厚みよりも太いサイドテープを貼り、テープの端が打球面側に折れ曲がったり飛び出したりしている状態はルール違反とみなされ、試合前のラケット検査で指摘を受ける可能性があります。
また、側面に貼るテープは光沢のないマット(つや消し)なものでなければならないという規定もありますが、RB・プロテクター3は光を反射しない起毛タイプであるため、光沢に関するルールは完全にクリアしています。幅を選ぶ際だけ、自分のラケットとラバーの合計厚をはみ出さないサイズ(基本的には10mm以下、両面特厚なら12mmまで)を選ぶように心がけましょう。
5. バタフライの他モデル(サイドテープ)との性能比較
バタフライでは、RB・プロテクター3以外にも素材や構造が異なる複数のサイドテープを展開しています。それぞれのモデルとRB・プロテクター3がどのように違うのかを比較することで、自分がどのモデルを選ぶべきかがより明確になります。ここでは代表的な3つの人気モデルとの違いを解説します。
5-1. ストロング・プロテクター2との比較(耐久性重視か質感重視か)
バタフライのラインナップのなかで、最も高い保護力と耐久性を誇る上位モデルがストロング・プロテクター2(税込594円)です。このモデルとRB・プロテクター3(税込308円)の決定的な違いは「素材構造」と「価格」にあります。
- ストロング・プロテクター2:強靭なポリウレタン素材を2層構造にした高耐久モデル。台に強くぶつけてもテープ自体が破れにくく、長期間使用しても断裂しにくい圧倒的なタフさを持つ。価格は約2倍。
- RB・プロテクター3:しなやかな起毛タイプの標準モデル。表面の毛羽立ちによる優しいクッション性と高級感があり、曲面に貼りやすい。価格は半額近くの308円で手軽に交換できる。
1回の練習で何度も激しく台にラケットをぶつけてしまい、通常のテープだと1〜2週間で破れてしまうというハードヒッターにはストロング・プロテクター2が向いています。一方で、起毛素材特有のソフトな手触りや外観の美しさを好み、ラバーの貼り替え周期(1〜3ヶ月)に合わせて手頃な価格で新品に巻き替えたい方にはRB・プロテクター3が最適です。
5-2. WB・プロテクターとの比較(起毛タイプか軽量ビニールタイプか)
同じく税込308円で販売されている定番モデルにWB・プロテクターがあります。「WB」はホワイト&ブラック(またはホワイト&ロゼ)のカラーリングを指しており、こちらは表面がツルッとした薄型のビニール(ポリウレタン)タイプです。
- WB・プロテクター:極めて薄くて軽いビニール素材。貼っていることを感じさせない軽快さが特徴で、ラケットの重量や打球感をほとんど変えない。ただし、強い衝撃に対するクッション性は控えめ。
- RB・プロテクター3:厚みとクッション性のある起毛タイプ。ビニールタイプよりも衝撃吸収力が高く、大切なブレードを傷から守る能力に優れている。サイズ展開も6mmから12mmまで4種類と豊富(WBは10mmと12mmが中心)。
軽さと爽やかなホワイト基調のデザインを最優先するならWB・プロテクター、ラケットの保護性能と落ち着いた質感、そして細かい幅の選択肢を求めるならRB・プロテクター3に軍配が上がります。
5-3. エッジ・プロテクター2との比較(デザインとカラーの好みで選ぶ)
もうひとつ、同じ価格帯(税込308円)で同じ起毛タイプを採用している兄弟モデルがエッジ・プロテクター2(品番76990)です。実のところ、この2つのモデルは基本的な素材感や保護性能、長さ(46cm)においてほぼ同等のスペックを持っています。違いは「カラーバリエーション」と「サイズ展開」です。
- エッジ・プロテクター2:ブルーやロゼ、ゴールドなどの華やかなカラー展開があり、ラケットに個性的なアクセントを加えられる。ただし幅は10mmと12mmの2サイズ展開が基本。
- RB・プロテクター3:卓球の王道であるブラック×レッドの硬派なデザイン。さらに6mmと8mmという細幅サイズが用意されており、全4サイズから選べる。
したがって、10mmや12mmを使う場合であれば純粋にデザインの好みで選んで問題ありませんが、6mmや8mmといった細めの起毛テープを使いたい場合は、必然的にRB・プロテクター3が唯一の選択肢となります。
6. RB・プロテクター3のメリット・デメリットとおすすめな人
ここまで解説してきた性能や他モデルとの比較を踏まえ、RB・プロテクター3を導入するうえでのデメリット(注意点)とメリットを整理し、どのようなプレイヤーに最も適しているのかをまとめます。
6-1. 使用して感じたデメリットと注意すべきポイント
非常に完成度の高い製品ですが、起毛タイプという素材の特性上、以下のようなデメリットや注意点も存在します。購入前にこれらを把握しておくことで、使用後のギャップを防ぐことができます。
- 強い摩擦が繰り返されると、接触した部分の起毛が擦り切れて白っぽくなることがある
- 表面に細かい毛足があるため、ラケットケース内のホコリや細かいゴミが少し付着しやすい
- ビニールタイプと比べると水分や汗を吸いやすいため、濡れた手で触り続けると劣化が早まる場合がある
- 一度剥がすと伸縮によってわずかに伸びるため、基本的には再利用(貼り直し)には向かない
特に注意したいのは、ラバーを貼り替える際です。6mm幅を使っていてブレードにしか貼っていない場合はそのままラバーだけを剥がせますが、10mmや12mmでスポンジまで覆っている場合は、一度テープを剥がす必要があります。一度剥がしたテープは粘着力が落ちるうえに生地が伸びてしまうため、ラバー交換のタイミングで新しいテープに巻き替えるのが基本となります。
6-2. RB・プロテクター3で得られるメリットの整理
一方で、それらの注意点を補って余りある多くのメリットがこの製品には詰まっています。
- 起毛タイプならではの優れたクッション性で、高価なラケットの角欠けや木材の割れを防ぐ
- ラバーのスポンジ断面を保護し、シートのめくれや剥がれを未然に防止する
- 6mm・8mm・10mm・12mmの4サイズ展開により、あらゆる板厚・ラバー厚に完璧に対応する
- 赤と黒のラバーに最もマッチする洗練されたデザインで、用具全体の見た目が引き締まる
- 粘着剤の品質が高く、剥がしたときにラケット側面に嫌なベタつき(糊残り)が起きない
- 税込308円という低価格かつ日本製の高品質で、コストパフォーマンスが極めて高い
6-3. RB・プロテクター3をおすすめできるプレイヤーの特徴
以上の特徴から、RB・プロテクター3は以下のようなプレイヤーに自信を持っておすすめできます。
- 1万円〜3万円以上する高価なラケットや、ディグニクス・テナジーなどの高級ラバーを傷つけずに長く使いたい人
- ツッツキやストップ、チキータなどの台上プレーに積極的に取り組み、台にラケットをぶつける不安をなくしたい人
- ビニール製のテカテカした質感よりも、マットで高級感のある起毛の質感が好きな人
- 自分のラケットの板厚や打球感の好みに合わせて、ミリ単位でテープの幅を選びたい人
- コスパが良く、ラバーを貼り替えるたびに気兼ねなく新品に交換できる定番テープを探している人
初心者から全国大会を目指す上級者まで、戦型やレベルを問わず「迷ったらこれを選んでおけば間違いない」と言い切れる安心感が、この製品の最大の価値です。
7. 剥がれにくく美しい!RB・プロテクター3の正しい貼り方と交換時期
せっかく優れたサイドテープを購入しても、貼り方が雑だとすぐに端から剥がれてきたり、ラケットの見た目が損なわれたりしてしまいます。ここでは、RB・プロテクター3の性能を100%引き出すための正しい貼り方の手順と、長持ちさせるコツを解説します。
7-1. 失敗しないサイドテープの貼り方3ステップと注意点
用意するものは、ラバーを貼り終えたラケット、RB・プロテクター3、そしてよく切れるハサミの3つだけです。以下の3つのステップに沿って作業を進めてください。
- 貼り始めの位置を決めて固定する:ラケットのフォア面またはバック面の「エラ(グリップのすぐ上の曲線が始まる部分)」をスタート地点にします。剥離紙(裏紙)を5cmほど剥がし、ブレードと両面ラバーの中心にテープが来るように位置を合わせて指でしっかりと押さえます。このとき、粘着面に指の皮脂がなるべく付かないよう、端だけを持つのが剥がれにくくするコツです。
- 軽くテンションをかけながら外周に沿って貼る:剥離紙を少しずつ剥がしながら、ラケットの側面に沿って貼っていきます。このとき、たるみが出ない程度に「ほんの少しだけ引っ張りながら(テンションをかけながら)」親指の腹で上から押さえていくと、曲面の段差にもシワなく綺麗に密着します。ただし、強く引っ張りすぎると文字のプリントが歪んだり、後からテープが縮んで端が剥がれる原因になるため、力加減は「軽くピンと張る程度」に留めましょう。
- 反対側のエラでカットして圧着する:ぐるりと1周回って反対側のエラまで到達したら、余ったテープをハサミでまっすぐカットします。最後にラケット全体の側面を手で包み込むようにして一通り強く押さえつけ、粘着剤をブレードとスポンジにしっかり馴染ませれば完成です。
貼る際のガイドラインとして、10mmや12mmを使う場合は「トップシートとスポンジの境界線」を目印にして、そのラインとテープの端が平行になるように進めていくと、驚くほどまっすぐ美しく仕上がります。
7-2. 保護性能を維持するための適切な交換タイミングとメンテナンス
RB・プロテクター3の交換時期は、基本的には「ラバーを貼り替えるタイミング(約1ヶ月〜3ヶ月に1回)」と同時で問題ありません。しかし、以下のような状態が見られた場合は、ラバーの寿命を待たずにテープだけを早めに交換することをおすすめします。
- 台に強くぶつけた衝撃でテープの一部が破れ、内部のブレードやスポンジが露出してしまったとき
- 湿気や摩耗によってテープの端がめくれ上がり、スイング中に空気抵抗や違和感を感じるとき
- 表面の起毛が全体的に擦り減り、クッション性が失われたと感じるとき
日常のメンテナンスとしては、練習後にラケットの表面をクリーナーで拭く際、クリーナーの泡や水分がサイドテープに染み込まないように注意することが大切です。水分が粘着面に入り込むと剥がれの原因になるため、ラバーを拭くときはテープの手前までにするか、もし濡れてしまった場合は乾いた布で軽く押さえて水気を取ってからラケットケースに収納しましょう。
8. RB・プロテクター3のレビューと性能解説の総括
最後に、本記事で解説してきたバタフライのRB・プロテクター3に関する重要なポイントを振り返ります。
8-1. 用具を長く大切に使うための必須アイテムとしての価値
卓球の用具は年々高性能化している一方で、ラケットもラバーも価格が上昇傾向にあります。お気に入りの1本を見つけ、自分の手に馴染むまで使い込んだラケットは、かけがえのない財産です。しかし、試合中の白熱したラリーや思い切った台上攻撃のなかで、ラケットを台にぶつけてしまうアクシデントは誰にでも起こり得ます。
わずか308円のRB・プロテクター3を1本巻いておくだけで、台との接触によるブレードの欠けや、高価なラバーのスポンジ破損・剥がれといった致命的なダメージを確実に防ぐことができます。さらに、起毛タイプならではの落ち着いた質感とレッド&ブラックの王道デザインが、あなたのラケットをより一層精悍でプロフェッショナルな佇まいへと引き立ててくれます。
- 感覚を変えずに板だけを守るなら6mm
- 接着面の浮きを抑えつつ軽快に振るなら8mm
- 保護力と打球感のベストバランスを求めるなら王道の10mm
- 両面特厚ラバーや厚ラケを徹底的にガードするなら12mm
ぜひあなたの用具セッティングやプレースタイルに合った幅を選び、大切なラケットとラバーを最高のコンディションで守り抜いてください。

