相手の強烈なドライブを止めるのが苦手で、いつも試合で押し切られていませんか? ブロックが浮いてしまったり、単調な返球を狙い打たれてオーバーミスが続くと、勝てる試合も落としてしまい非常に悔しい思いをしますよね。 そんな悩みを根本から解決するのが、Dr.Neubauerの粒高ラバー「ギャングスター」です。 特に前陣でのカット性ブロックを極めたい、変幻自在のプレーで相手のリズムを崩したいと本気で考える前陣異質攻守型の選手にこそ、使ってほしい一枚となっています。 本記事では、ギャングスターがあなたのプレーをどう進化させるのか徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. Dr.Neubauer「ギャングスター」とは?どんなラバーなのか
1-1. ギャングスターの基本情報と詳細スペック
「ギャングスター(GANGSTER)」は、異質ラバーの世界的ブランドであるDr.Neubauer(ドクトル・ノイバウア)が企画・開発し、日本では株式会社ジュウイック(JUIC)が正規取り扱いを行っている変化系の粒高ラバーです。通常販売価格は税込み9,240円となっており、一般的な粒高ラバーと比較するとかなり高価格帯に位置付けられていますが、それに見合うだけの唯一無二の性能を秘めています。
カラー展開は卓球のルールに準拠した定番の赤と黒の2色です。スポンジの厚さは、スポンジが全くない「OX(オーエックス)」、そして「0.6mm」「1.0mm」「1.3mm」の4種類が用意されており、プレイヤーの戦型や求める打球感に合わせて細かく選択することが可能です。メーカー公表の性能スペックでは、スピードが5.2、幻惑度が8.5、スポンジ硬度がM(ミディアム)と設定されています。
また、製造工程にも強いこだわりがあり、企画と開発はドイツで行われ、ゴムシートとスポンジの製造は中国で行われています。そして最終的なゴムシートとスポンジの接着加工、さらに厳しい検品とパッケージングは再びドイツで行われるという、両国の得意分野を融合させた徹底した品質管理のもとで生み出されています。
1-2. 開発コンセプトと目指したプレースタイル
このラバーの開発において、メーカーが最も高い優先順位に設定したコンセプトは「前陣でのブロック、特にカット性ブロックのやりやすさと質の劇的な向上」です。商品ページには「相手を思い通りに動かせ。」という非常に強気なキャッチコピーが掲げられています。これは、相手の攻撃をただ受け身になって凌ぐためのラバーではなく、ブロックという守備技術を主体としながらも、能動的に相手をコントロールし、試合の主導権を完全に握ることを目的に作られていることを意味します。
現代卓球においては、用具の進化やトレーニング手法の発展により、非常にパワフルで回転量の多いドライブ攻撃が主流となっています。ギャングスターは、そのような強烈なボールに対して真っ向から力で対抗するのではなく、スローで短い飛距離の返球によって威力を無力化し、相手の連続攻撃をシャットアウトすることを目指して開発された、まさに「ドライブキラー」とも呼べるラバーなのです。
1-3. ドクトル・ノイバウアというブランドの独自性と哲学
Dr.Neubauer(ドクトル・ノイバウア)は、世界中の異質プレイヤー(粒高、アンチラバー、表ソフトなどを使用する選手)から熱狂的な支持を集めている、異質ラバーに特化した独自路線の卓球メーカーです。一般的な裏ソフトラバーがいかにスピードを出し、いかに強い回転をかけるかという「威力」を追求しているのに対し、ドクトル・ノイバウアは「いかに相手のタイミングを外し、相手が嫌がる予測不能なボールを出すか」という、卓球のもう一つの本質である「変化と幻惑」の視点でラバーを開発し続けています。
ギャングスターも、このブランド哲学を色濃く受け継いでいます。単にボールが入りやすい「守りやすい粒高」にとどまらず、使用者自身のラケット角度やスイングスピードといった技術と組み合わせることで、相手の予測を超える無限の変化を生み出せるよう設計されています。
1-4. OXとスポンジ入り(0.6mm、1.0mm、1.3mm)の違いと選び方
ギャングスターを購入する際、多くの選手が悩むのが「どの厚さを選ぶべきか」という点です。スポンジのない「OX」は、ラケットの板で直接ボールを打っているようなダイレクトな打球感が特徴です。ボールの威力を吸収しやすく、相手のドライブを最も短く、そして低く止めることができるため、前陣でのブロックのいやらしさや変化の幅を最大化したい選手に最適です。
一方でスポンジが入っているモデル(0.6mm〜1.3mm)は、スポンジの反発力によってスピードと自ら打っていく攻撃力が向上します。0.6mmはOXの変化を残しつつ少しだけ弾みを持たせたい場合に、1.0mmや1.3mmはプッシュのスピードや角度打ちの威力を重視し、自分から積極的に攻め立てたい前陣攻守型の選手に向いています。ただし、スポンジが厚くなるほどボールがラケットから離れるのが早くなり、粒が倒れにくくなるため、粒高特有の極端な変化や短く止める技術の難易度は上がります。自分のプレースタイルにおいて「変化」と「攻撃力」のどちらを優先するかで厚さを選択することが重要です。
2. ギャングスターの最大の特徴!前陣ブロックでの圧倒的優位性
2-1. 相手を焦らせるスローで低弾道なカット性ブロックの仕組み
ギャングスターを使用する上で、試合を決定づける最大の武器となるのが前陣での「カット性ブロック」です。相手の強烈な上回転(ドライブ)に対して、ラケットの面を少し上に向けて、上から下に鋭く切り下ろすようにブロックすることで、このラバーの真価が発揮されます。
特筆すべきは、その返球の「異常なほどのスローさと低弾道」です。通常のラバーであれば相手のボールの威力を受けてポーンと弾いてしまうところを、ギャングスターの粒がボールの勢いを殺し、ネットすれすれを這うような低い軌道で、ふんわりとゆっくり相手コートへ飛んでいきます。この「スローである」という点が戦術的に非常に強力で、相手は早いピッチでの連続攻撃を想定しているにもかかわらず、ボールが来るのをずっと待たされる感覚に陥ります。結果としてリズムが狂い、手打ちになってネットミスを誘発したり、待ちきれずに無理な体勢で打たされてオーバーミスを連発することになるのです。
2-2. 強烈なドライブを「短く」止めるピンポイントの精度とその物理的理由
粒高ラバーを使用する選手にとって永遠の課題とも言えるのが、「相手のドライブの威力が強すぎると、当てるだけでもオーバーミスして台から出てしまう」という問題です。しかし、ギャングスターはこの課題を見事にクリアしています。相手の強打の威力をシートと粒の形状がしっかりと吸収し、ネット際へぽとりと落とすような、非常に短い飛距離での返球が可能なのです。
この「短く止める」技術は、相手を台から下げさせないだけでなく、前後に激しく揺さぶる戦術を可能にします。例えば、深いツッツキを相手のバック深くに送って台から下げさせ、甘いループドライブを引き出します。そのドライブに対して、ギャングスターによる極端に短いストップブロックを行い、相手を台の真ん前へ慌てて引っ張り出します。このように、ピンポイントの精度を持った配球が自在に実現できるため、まさにキャッチコピーの通り「相手を思い通りに動かす」ことができるのです。
2-3. 当てるだけではない、自ら回転を操るブロックの重要性と技術的アプローチ
ギャングスターを使用する上で絶対に知っておかなければならない注意点があります。それは、ユーザーレビューにも散見される「ただ当てるだけのブロックはやりずらく、回転をかけた打ち方の方が安定する」という事実です。
ギャングスターは、相手の威力を利用してオートマチックに(自動的に)何でも返してくれる魔法のラバーではありません。むしろ、「自分の意思でラケットを操作し、ボールに介入することで真価を発揮するマニュアル車のようなラバー」です。シートの引っかかりが良いため、ただ壁のようにラケットを出すだけでは、相手の強烈な回転の影響をまともに受けてボールが吹っ飛んでしまうことがあります。 しかし、自分から少しカットの動きを入れたり、ラケットを横にスライドさせたりして、相手の回転を自分の回転で上書きするようにブロックすることで、軌道が驚くほど安定し、かつ強烈な変化を生み出すことができます。この操作性の高さと、技術介入の余地の大きさが、上級者にも長く愛用される理由です。
2-4. 対戦相手の視点:なぜギャングスターを相手にすると崩れるのか
ここで少し視点を変えて、ギャングスターを相手にするプレイヤーの心理を考えてみましょう。ドライブマンが全力で打ち込んだ渾身の一撃が、ギャングスターによっていとも簡単に、しかも異常にゆっくりと短い距離で返ってきます。打っても打っても決まらず、逆に自分の力で打ったボールが、予測不能な下回転や無回転になってネット際に落ちてくるのです。
この状況が続くと、対戦相手は「次にどんなボールが来るのかわからない」「思い切り打つのが怖い」という疑心暗鬼に陥ります。卓球において、「相手にフルスイングを躊躇させる」ことは最大の防御となります。ギャングスターが作り出すスローで低い軌道は、物理的な打ちにくさだけでなく、相手のメンタルをじわじわと削り取り、自信を奪っていくという恐ろしい効果を持っています。
3. 守りだけじゃない!攻撃面でも光るギャングスターの性能
3-1. 攻撃的なプッシュと相手のタイミングを完全に外すカウンター
ギャングスターの魅力は、守備的なブロックだけにとどまりません。攻撃技術においても、粒高ラバーとしては非常に高い性能を発揮します。特に前陣での「プッシュ」は、直線的で鋭い弾道を描き、相手のコート深くへ突き刺さるようなスピードが出ます。
相手のツッツキや、少しでも甘く浮いたストップに対して、ラケットをやや立てて前に押し出すようにプッシュすることで、相手の意表を突くには十分すぎる威力を発揮します。また、相手のドライブに対して下がりきらずに、前陣でボールの上がりばなを捉えて合わせるようなカウンター攻撃も非常に有効です。ラバー自体が相手のボールの威力をある程度殺してくれるため、相手の球威を利用しながらタイミングを極限まで早めて返球し、相手が体勢を戻しきる前にノータッチで抜くような、スピード感あふれるプレーも可能になります。
3-2. 角度打ちのやりやすさを支える柔らかいシートと引っかかりの良さ
一般的な粒高ラバーでの攻撃において最大のネックとなるのが、「ボールが滑って落ちてしまう」という現象です。しかし、ギャングスターは「シートが柔らかく、引っかかりが良かった」というユーザーの評価が示す通り、ボールを打球した瞬間に一瞬だけしっかりと掴む感覚があります。
この引っかかりの良さのおかげで、少し浮いてきたボールに対する角度打ち(フラット打ち、あるいはスマッシュ)が非常にやりやすくなっています。ラケットの面をボールの軌道に合わせて被せ気味に強く弾くことで、粒高特有のナックル(無回転)性のスマッシュを打つことができます。自分からわずかに前進回転をかけて打つことも不可能ではなく、粒高ラバーとしては異例とも言える攻撃のバリエーションの豊かさを誇ります。
3-3. フェイントロング等の定番粒高と比較した際の「弾み」の強さの恩恵
日本の代表的で歴史のある粒高ラバーである「フェイントロング」シリーズ(バタフライ)などと比較すると、ギャングスターは「球離れが早く、弾みが良い」と感じるユーザーが多いようです。「フェイントロングより弾む為、前陣でのプッシュ等はやりやすい」という評価からもわかるように、自ら仕掛けていく技術において、この適度な弾みの強さが大きなプラスに働きます。
守備一辺倒で相手のミスを待つのではなく、チャンスがあれば積極的に自分から攻めに転じてポイントを奪いにいきたい前陣攻守型の選手にとって、この反発力は非常に心強い味方となります。守備の時は相手の威力を吸収して短く止め、攻撃の時は適度な反発力でスピードを出すという、相反する要素を極めて高いレベルで両立させているのが、ギャングスターの設計の凄さと言えます。
3-4. 実戦で使える!ギャングスターを起点とした具体的な攻撃パターン
ギャングスターの実戦における強みは、守備と攻撃の連携にあります。具体的な攻撃パターンとして最も効果的なのは、「低く短いブロックで相手を前におびき寄せ、少しでも甘く繋いできたボールを深くプッシュする」という前後の揺さぶりです。
相手のドライブをギャングスターでネット際に短くストップブロックします。相手は慌てて前に踏み込み、ボールを持ち上げるようにしてツッツキやフリックで返球してきます。その返球は体勢が崩れているため甘くなりがちです。そこを見逃さず、ギャングスターの弾みの良さを活かして、相手のバック深くに鋭いプッシュを送り込みます。相手は前に出た状態から慌てて後ろに下がることになり、完全に体勢を崩してミスをするか、浮いたボールを返してくるため、それをフォアハンドでスマッシュして仕留めることができます。これがギャングスターを起点とした黄金の得点パターンです。
4. ギャングスターを使用するメリットとデメリット
4-1. メリット:前陣での低弾道と攻守のシームレスな切り替え
ギャングスターを使用する最大のメリットは、これまで述べてきた通り「前陣でのブロックの圧倒的な低弾道さ」と「攻撃技術への移行のやりやすさ」を兼ね備えている点にあります。
ブロックが浮かないことで相手の強烈な連続攻撃を断ち切りやすく、ラリーのペースをスローダウンさせることができます。そして、相手の攻撃が途切れた瞬間に、スムーズにプッシュや角度打ちといった攻撃へ切り替えることができます。守備と攻撃の切り替え(トランジション)が極めてシームレスに行えるため、卓球台に張り付いて前陣という限られたスペース・時間の中で戦う異質プレイヤーにとって、これ以上ない攻守のバランスと戦術の幅をもたらしてくれます。
4-2. メリット:自分から変化をつける楽しさとラリーにおける圧倒的な支配力
ギャングスターは、ラバーが勝手に不規則な変化を出してくれるタイプではなく、プレイヤー自身のラケットワークと技術によって変化の質(回転量)と量をコントロールするタイプのラバーです。これは初心者には一見難しそうに聞こえますが、裏を返せば「自分の思い通りにボールを操れる」という最大の強みになります。
上から下へ強く切るブロックで強烈な下回転を出す、ラケットを横に引いて流すブロックで横回転を混ぜる、当てる角度を工夫して完全な無回転(ナックル)で押し込むプッシュなど、多彩な技術を使い分けることで、相手の頭の中を混乱させることができます。自分の技術の向上がそのままダイレクトにボールの変化として反映されるため、使いこなせるようになればなるほど卓球が奥深く面白くなり、ラリーを完全に自分の支配下に置く快感を味わうことができるでしょう。
4-3. デメリット:中陣でのカットや単調な当てるブロックにおける難しさと限界
一方で、購入前に理解しておくべきデメリットや注意点も明確に存在します。まず、ユーザーの意見にもあるように「中陣からのカットだと弾みすぎてカットができない」「カットやツッツキの時にコントロールが難しく安定しない」という点です。
ギャングスターは弾みが良いため、台から離れた中陣〜後陣に下がっての本格的なカットプレーにはあまり向いていません。長い距離でボールの飛距離を抑え込み、相手コートに深くコントロールするのが難しく、オーバーミスしやすくなります。また、前述した通り「ただ当てるだけのブロック」はシートの引っかかりの良さが仇となり、相手の回転を食らってコントロールを失いやすいため、常に自分からラケットを動かしてボールに働きかける意識と技術が必須となります。
4-4. デメリット:オートマチックな変化(自動的な揺れなど)を求める選手には不向きな理由
粒高ラバーの中には、当てただけでボールが勝手に揺れたり、不規則な軌道を描いて相手のミスを誘う、いわゆる「オートマチックな変化」を売りとしているものもあります。「勝手に変化が出る粒高ではなく、自分でしっかりと変化をつけれる人向け」というレビューが物語るように、相手の威力をそのまま利用して、自分は何もせずにいやらしい変化を出してほしい、という受動的なプレースタイルを好む選手には、ギャングスターは不向きです。
そのような選手が使用すると、「思ったよりも変化が出ない」「ただの直線的なスピードボールになってしまい、相手に簡単に狙い打たれてしまう」といった結果に陥る可能性が高いです。ギャングスターは、あくまで「プレイヤーの技術を盤面に反映させるための高性能なツール」であり、ラバー任せの卓球をしたいという要望には応えきれない部分があることを深く理解しておく必要があります。
4-5. 注意点:価格設定とランニングコストをどう捉えるか
最後に現実的な注意点として、税込み9,240円という価格設定が挙げられます。卓球のラバー、特に粒高ラバーとしてはかなり高価な部類に入ります。粒高ラバーは使用頻度やプレースタイルによって粒が根元から切れてしまう(粒切れ)消耗品であるため、定期的な貼り替えが必要になります。
しかし、この価格はドイツと中国の両国にまたがる徹底した品質管理と、他にはない唯一無二の性能に対する対価と言えます。「安価なラバーで勝てない試合を続けるよりも、高価でも確実に自分の弱点を補い、武器となるラバーに投資する」という考え方ができる選手にとっては、十分に価格以上の価値を見出すことができるはずです。
5. ギャングスターのユーザーレビューとリアルな評価の分析
5-1. 前陣異質攻守型プレイヤーからの高い支持と具体的な成功体験
実際にギャングスターを使用しているプレイヤーの生の声を分析すると、特に台の近くでプレーする「前陣異質攻守型」の選手からは、圧倒的とも言える高い支持を得ていることがわかります。
「前陣でのブロックも非常にとめやすく、軌道も低いので安定した」「フェイントロングより弾む為、前陣でのプッシュ等はやりやすい」といったレビューが多く寄せられており、メーカーが掲げた開発コンセプトである「前陣での優位性」が、実際のプレーでもしっかりと発揮されていることが証明されています。前陣に張り付いて、スローなブロックと鋭いプッシュの緩急で相手を振り回すプレースタイルにおいて、ギャングスターはまさに理想的なパフォーマンスを発揮し、多くの選手の勝利に貢献しています。
5-2. カットマンが使用した際の賛否両論と、そこから見える適性
一方で、台から下がって守備を行う「カットマン(守備主戦型)」が使用した場合の評価は、真っ二つに分かれています。
「カットの軌道が直線的でコントロールが難しかったが、慣れれば相手もやりにくそうにしていて、得点が狙えるラバーでした」と、攻撃的な直線的カットとしてポジティブに捉える意見がある半面、「カットやツッツキの時にコントロールが難しく安定しませんでした。なのでカットマン向きではない」と断言する厳しい意見も見られます。 ここから読み取れるのは、ギャングスターは純粋な守備力や高い弧線の安定したカットを求める伝統的なカットマンには不向きであるということです。もしカットマンが使用するのであれば、中陣での粘りよりも、前陣に出てきての攻撃的なブロックや、ブチ切れのカットではなく直線的で深く刺さる攻撃的なカットを主体とする、現代的な「攻撃的カットマン」にのみ適性があると言えます。
5-3. 扱いこなすためのコツと「慣れ」の必要性に対するユーザーの共通認識
多くのユーザーレビューで共通して指摘されている非常に重要なポイントが、「慣れが必要」「自分でコントロールする必要がある」という点です。
これまで一般的な弾まない粒高ラバーを使用していた選手が初めてギャングスターを打った場合、その独特の弾みの良さや、当てるだけではボールが安定しない性質に最初は大きく戸惑うことになります。扱いこなすための最大のコツは、「常に自分からボールに対してアクションを起こすこと」を体に覚えさせることです。ブロックの際はしっかりと手首と前腕を使って下方向へ切り下ろす、プッシュの際は体全体を使って真っ直ぐ前に押し込む、といったように、全てのプレーにおいてメリハリとスイングを伴わせることが求められます。
5-4. レビューから読み解く、ギャングスター購入前に持っておくべき心構え
これらのレビューを総合すると、ギャングスターを購入する前に持っておくべき心構えが見えてきます。それは「魔法の道具ではなく、自分の技術を磨く覚悟が必要である」ということです。
貼ったその日からすぐに試合で勝てるようになるような簡単なラバーではありません。最初はミスが増えるかもしれませんが、ラバーの特性を理解し、当てるだけのブロックから「切るブロック」へと自分の技術をアップデートするための練習期間を設ける必要があります。その壁を乗り越え、自分の技術とラバーの性能が完全に噛み合った時、ギャングスターは他にはない最も強力な武器へと進化し、あなたに勝利をもたらしてくれるでしょう。
6. ギャングスターと相性の良いラケット・プレースタイル
6-1. ギャングスターの性能を極限まで引き出すラケットの選び方と組み合わせ理論
ギャングスターの持つ類稀な性能を極限まで引き出すためには、合わせるラケット(ブレード)の選択が非常に重要になってきます。ラバー自体がやや弾む性質を持っているため、それをどう活かすか、あるいはどう抑えるかで選ぶラケットが変わります。
前陣でのブロックの安定感を極限まで高め、極端にスローで短いボールを出したい場合は、反発力をあえて抑えた「守備用ラケット」や「弾まない薄めの木材5枚合板ラケット」と組み合わせるのがベストです。これにより、ラバーの弾みをラケットのしなりが吸収し、よりボールを短く、低くピタッと止めるブロックが可能になります。
逆に、前陣での鋭いプッシュやスマッシュといった攻撃力を主体としたい場合は、ある程度反発力のある「オールラウンド用ラケット」や、やや板が硬めの木材7枚合板ラケットと合わせることで、攻撃のスピードと決定力を大幅に底上げすることができます。カーボン等の特殊素材が入ったラケットは、反発力が強すぎて粒高のコントロールが非常に難しくなる傾向があるため、よほどタッチの感覚に優れた上級者でない限りは避けた方が無難でしょう。
6-2. 前陣でのブロック&プッシュを主戦武器とする選手への絶対的な適性
ギャングスターが最も輝き、その性能を120%発揮できるのは、やはり前陣でのブロックとプッシュを主戦武器とする「前陣異質攻守型」の選手です。
特に、バック面にギャングスターを貼り、相手の強烈なフォアドライブをバックブロックでネット際に短く低く止め、相手が前に踏み込んで甘く繋いできたところを、バックプッシュで相手のフォア奥へ深く突き刺す。そして体勢が崩れた相手からの返球を、自分のフォアハンドスマッシュやドライブで一撃で決める。この一連の戦術は非常に理にかなっており、かつ強力です。相手の攻撃を完全に無力化し、自分のペースと土俵で試合を進めたい選手にとって、ギャングスターの性能は、理想的なプレースタイルを実現するための絶対的な推進力となります。
6-3. 中陣カットから前陣での異質攻守へ移行を考えている選手への具体的な提案
これまで中陣で粘り強くカットを拾うことを主戦としていたものの、現代のスピード化する卓球についていくために前陣でのプレーを取り入れたい、あるいは体力の低下などを理由に完全に前陣での異質攻守スタイルへ変更したいと考えている選手にも、ギャングスターは強くおすすめできます。
最初は、飛距離を出すカットの感覚と、台上で短く止めるブロックの感覚の違いに戸惑うかもしれません。しかし、ギャングスターの「自分から回転をかけることで安定する」という特性は、カットマンが長年の練習で培ってきた「ボールを薄く捉えて切る感覚」をそのまま活かすことができます。台から下がって切るのではなく、前陣でボールの上がりばなを捉えて切り下ろすブロック技術に変換できれば、これまでの経験を一切無駄にすることなく、より前陣で攻撃的かつアグレッシブなプレースタイルへのスムーズな移行が可能になるはずです。
6-4. ギャングスターをマスターするための具体的な練習方法とメニュー
ギャングスターを使いこなすための第一歩は、多球練習で徹底的に「切り下ろすブロック」の感覚を養うことです。 練習相手に上回転のロングボールを連続で出してもらい、ラケットの面を少し上に向け、ボールがバウンドした直後の上がりばなを、上から下へ「スッ」と薄く切るようにブロックする練習を繰り返します。この時、腕だけで振るのではなく、ラケットの重みを利用して手首を柔らかく使うことがポイントです。
ボールがネットを越えてすぐのところで急激に失速し、相手コートに2バウンドするような軌道を描けるようになれば、ギャングスターの真髄を掴んだと言えます。次に、切るブロックと、ラケットを立てて無回転で押し込むプッシュを交互に行う練習を取り入れ、自分の中で「守り」と「攻め」のラケット角度の違いを明確に身体に覚え込ませていきましょう。
7. ギャングスターで相手を思い通りに動かすために
7-1. ギャングスターの全体的な特徴と魅力の最終振り返り
Dr.Neubauerの「ギャングスター」は、ただボールを返すだけの単なる守備用の粒高ラバーでは決してありません。前陣での異常なほどスローで低弾道なカット性ブロックで相手の連続攻撃を翻弄し、いざとなれば攻撃的なプッシュやカウンターで自ら得点を奪いに行くことができる、非常に攻撃力と操作性に優れた、実戦向きのラバーです。
オートマチックな不規則変化に頼るのではなく、プレイヤー自身の確かな技術とラケットワークによって自在に変化を生み出し、ラリーを完全に支配する楽しさを教えてくれる一枚です。反発力が良いため中陣からのカットや、単調な当てるだけのブロックには難しさがありますが、そのピーキーな特性を理解し、自分からボールに働きかける意識さえ持てば、あなたの卓球に計り知れないポテンシャルをもたらしてくれます。
7-2. 今すぐ自分のプレースタイルを見直し、新たな武器を手に入れて勝利を掴むために
もしあなたが現在、試合の中で相手の強打に押されて常に守勢に回る展開が多く、自分の思い描いた通りに試合を運べていないと悩んでいるなら、ぜひ一度ギャングスターを試してみてください。「相手を思い通りに動かす」というメーカーのキャッチコピーは、決して誇大広告ではありません。
低く短いスローなブロックで相手を台の前に引きずり出し、鋭いプッシュで慌てて後ろに下げさせる。そんな前後の激しい揺さぶりと、タイミングを外す変幻自在のプレーで、相手がフラストレーションを溜めながらミスを繰り返す姿を、あなたはコート上で目の当たりにすることになるでしょう。価格は少し高めですが、それ以上の戦術的な価値と、卓球の新しい次元の楽しさを確実に提供してくれるはずです。 ギャングスターを手にして、あなたもコート上の支配者(ギャングスター)になり、これまで勝てなかったライバルから勝利を掴み取ってみませんか?

