ドライブの威力が足りず、相手に簡単にブロックされてしまうと悩んでいませんか?一生懸命練習しているのに、球質が軽くて打ち負けてしまうのは本当に悔しいですよね。そんなあなたを救うのが、圧倒的な回転量と重い球質を生み出す粘着ラバー「キョウヒョウプロ2」です。本記事では、プロ仕様の強烈なスピンを誇る本ラバーの基本性能や特徴、相性の良いラケットまで徹底解説します。今のプレースタイルで限界を感じているなら、用具の見直しが必須です。ワンランク上の威力を手に入れたい方は、今すぐ本記事を読んでプレースタイルに合うか確かめてみましょう!
キョウヒョウプロ2とは?ニッタクが誇る中国製粘着ラバーの傑作
キョウヒョウシリーズにおける「プロ2」の位置づけ
卓球界における「キョウヒョウ」といえば、世界大会の表彰台を独占する中国のトップ選手たちがこぞって愛用することで知られる、世界最高峰の粘着ラバーシリーズです。その圧倒的な実績から、世界中のプレイヤーが「いつかは使いこなしてみたい」と憧れる存在となっています。その数あるシリーズの中でも、今回解説する「キョウヒョウプロ2」は、かつて世界を制した名作「キョウヒョウ2」の性能をさらに底上げし、限界まで高めたプロ仕様バージョンとして位置づけられています。
ノーマルのキョウヒョウ2よりもさらに厳しく厳選された高品質なスポンジとシートが採用されており、より高い次元でのプレー、より激しいラリーを求める競技者に向けて開発されました。回転をかける技術に長けた選手が使えば、まさに鬼に金棒です。現代の高速化・テンション化が進む卓球用具市場においても、その圧倒的なスピン量とクセのある不規則な球質で独自の存在感を放ち続けており、決して色褪せることのない魅力を秘めています。シリーズ全体を見渡しても、特に「回転量の最大値」と「ボールの重さ」という点に特化しているのが、このプロ2の最大の特徴と言えるでしょう。
商品の基本スペック(価格・硬度・スピード・スピン)
ニッタクから発売されているキョウヒョウプロ2は、定価5,500円(税込)という、昨今の1万円を超えるような高騰するラバー市場の中では、非常にコストパフォーマンスに優れたリーズナブルな価格設定となっています。厚さは「中厚・厚・特厚」の3種類が用意されており、カラー展開はおなじみのレッドとブラックの2色です。
ニッタクの公式発表による独自の性能数値では、スピードが9.75、スピンが15.50と設定されています。この「15.50」というスピンの数値の異常な高さが、本ラバーがいかに回転特化型であるかを如実に物語っています。スポンジ硬度はニッタク基準で「42.5度」となっており、これは一般的なドイツ系や日本製のラバーと比較するとかなり硬めに設定されている数値です。中国製ラバー特有の「カチッ」とした硬い打球感がしっかりと備わっています。分類としては裏ソフトの粘着性ラバーとなり、原産国は卓球大国である中国です。ボールに触れた瞬間にしっかりとグリップするシートは、強烈な回転を生み出すための最高の武器となります。
紅双喜(DHS)とニッタクのタッグによる高い品質管理
キョウヒョウシリーズの製造元は、言わずと知れた中国の巨大卓球メーカー「紅双喜(DHS)」ですが、日本国内においては大手メーカーであるニッタク(日本卓球株式会社)が総代理店として販売を行っています。一般的に、中国製の粘着ラバーは個体差が大きく、パッケージを開けてみないと粘着力や弾みが分からないと言われることが多々あります。
しかし、ニッタクを経由して販売される「キョウヒョウプロ2」をはじめとする製品は、日本の厳しい品質基準をクリアした製品のみが市場に出回るため、品質の安定性が非常に高いのが大きな魅力です。パッケージデザインも日本専用仕様になっており、ニッタクの徹底した管理と検品のもとで流通しているため、極端な不良品や性能のバラツキに悩まされるリスクが大幅に軽減されています。この「中国の圧倒的なラバー製造技術」と「日本の緻密で高い品質管理体制」の融合こそが、多くのプレイヤーが並行輸入品ではなくニッタク版のキョウヒョウを安心して愛用する最大の理由の一つとなっています。
キョウヒョウプロ2の圧倒的な3つの特徴
1. 回転重視のシートが生み出す「暴力的」なスピン量
キョウヒョウプロ2を語る上で絶対に外せない最大の特徴は、なんと言ってもその暴力的なまでの凄まじいスピン量です。強い粘着力を持つ特殊なシートは、ボールがラバー表面に接触した瞬間にガッチリとボールを掴み込みます。そして、プレイヤーのスイングから生み出されたエネルギーを、微塵も逃すことなくすべて回転へと変換する能力を持っています。
特に下回転に対するループドライブを打った際の回転量は特筆すべきもので、相手のコートでバウンドした直後に急激に沈み込んだり、サイドスピンが混ざって横に大きく曲がったりするような、非常に不規則で取りづらい軌道を描きます。これにより、対戦相手はラケットの角度を正確に合わせることが極めて困難になり、ブロック時のネットミスやオーバーミスを面白いように誘発することができます。「回転量だけで相手をねじ伏せる」「スピンで恐怖を与える」というプレースタイルを体現するのに、これほどまでに適したラバーは他に類を見ないと言っても過言ではありません。
2. 相手のブロックを弾き飛ばす「重い球質」
現代の最新テンション系ラバーのような、当たった瞬間に飛び出していく初速の速さはキョウヒョウプロ2にはありません。しかし、その代わりにキョウヒョウプロ2から放たれるボールには他を圧倒する「球の重さ」が宿っています。卓球において「球が重い」とは、相手のラケットに当たった際に押し負けない、ズッシリとした運動エネルギーがボールに乗っている状態を指します。
スイングスピードの速い選手が、全身の力を使ってしっかりとしたインパクトでボールを捉えた時、キョウヒョウプロ2はまるで鉛の球か砲丸のように重く、破壊力のあるドライブを生み出します。相手が完璧なタイミングと角度でブロックをしたと思い込んでも、そのボールの重さと回転量にラケットが弾き飛ばされてしまい、結果的にミスとなってしまうほどです。この理不尽とも言える重い球質こそが、多くのトップ選手が最新のテンションラバーではなく、あえて粘着ラバーを手放せない最大の理由であり、キョウヒョウプロ2の神髄たる部分です。
3. プロ仕様ならではの高いスポンジ硬度と威力
前述の通り、キョウヒョウプロ2のスポンジ硬度は42.5度(ニッタク基準)という数値で、ラバー全体で見てもかなり硬めの部類に属します。実は、この硬いスポンジこそが強烈な威力の源泉となっているのです。柔らかいラバーは軽い力でもスポンジが簡単に食い込むため、初心者でもスピードを出しやすいというメリットがありますが、トップ選手が強いインパクトで叩き込んだ際にはスポンジが底付きしてしまい、エネルギーロスが発生して威力の限界を迎えてしまいます。
しかし、キョウヒョウプロ2の硬く詰まったスポンジは、プレイヤーがどれだけ強くボールを叩き込んでもそのエネルギーをしっかりと受け止め、跳ね返す力を持っています。プロ選手の強靭なフィジカルから放たれるフルスイングにも耐えうる頑丈な仕様になっているため、プレイヤー自身の筋力や技術レベルが上がれば上がるほど、ラバーもそれに応えて無限のポテンシャルを発揮してくれるのです。自分の成長に合わせて限界値が伸びていく、まさに「育てる喜び」を感じられるラバーです。
キョウヒョウプロ2が向いているプレースタイルと戦術
強烈なパワードライブを軸とする前・中陣アタッカー
キョウヒョウプロ2の特性を考えると、前陣から中陣でのドライブ攻撃を主体として戦うアグレッシブな選手に最も適しています。テンション系ラバーのように、台から大きく下がってからの引き合いで楽に飛距離を出せるタイプではないため、常に前に入って自分の力でしっかりとボールを飛ばし、攻撃的な姿勢を崩さないプレースタイルが求められます。
前・中陣という早い打点で相手の球威を利用しつつ、自身のスイングで強烈な回転を上書きしてカウンタードライブを打ち込むという戦術において、キョウヒョウプロ2は無類の強さを発揮します。特にフォアハンドでの連続攻撃を得意とし、フットワークを活かして常に万全の体勢からパワードライブを叩き込める選手であれば、このラバーのポテンシャルを余すことなく120%引き出すことができるでしょう。相手に反撃の隙を与えない、超攻撃的な卓球を目指す方に最適です。
ループドライブでチャンスを作り、スマッシュで決める戦型
粘着ラバーの特性を最大限に活かし、かつ試合で勝ち切るための有効な戦術として、超高回転のループドライブによるチャンスメイクが挙げられます。キョウヒョウプロ2で放たれるループドライブは、ただ回転がかかっているだけでなく、バウンド後の沈み込みが激しいため、相手は攻め返すことができず当てるだけの消極的なブロックになりがちです。
そうして浮いてきた甘い返球を、高い打点からスマッシュやスピードドライブで一発で仕留めるという戦型は、卓球における王道中の王道であり、最も勝利に近いパターンの一つです。キョウヒョウプロ2はシートのグリップ力が非常に強いため、打点が落ちてしまった低い位置からでも、ネットを越える高い弧線のループドライブを容易に、かつ安定して打つことができます。この「回転量の暴力で相手のブロックを崩す」というアプローチを戦術の主軸に置いている選手には、まさにうってつけのラバー構成と言えます。
サーブとレシーブ(ツッツキ・ストップ)で先手を取る戦術
卓球は激しいラリー戦だけでなく、台上の細かい技術の完成度が勝敗を大きく左右します。この台上技術において、キョウヒョウプロ2は圧倒的な優位性を誇ります。まず、シートの強い粘着力により、サーブの回転量と変化量は他を圧倒します。ブチッと切れた下回転サーブや、空を切るような強烈な横回転サーブを繰り出すことで、相手のレシーブミスを直接誘い、サービスエースを量産することが可能です。
また、レシーブ時にもその性能は際立って輝きます。テンションラバーのようにボールが勝手に弾んで飛び出していかないため、相手の短いサーブに対して、ストップを短くピタッとネット際へ落とすコントロールが驚くほど容易です。さらに、ツッツキ技術においてもシートの摩擦力をフルに活かして猛烈に切ることができるため、相手のドライブ攻撃を根本から封じ込め、自分が先手を取る展開を作り出しやすくなります。細かい技術で相手を翻弄したい選手にとって、最大の武器となります。
キョウヒョウプロ2と他のキョウヒョウシリーズの比較
キョウヒョウプロ3との違い(球の軌道とスピード)
キョウヒョウの購入を検討する際、多くの方が比較対象として挙げるのが、同じくプロ仕様である「キョウヒョウプロ3」です。プロ2とプロ3の最大の違いは、シート表面の粒の形状と、それに伴うボールの軌道にあります。プロ2は粒が太く、かつ低めに設計されているため、打球感がより硬くダイレクトになり、直線的な弾道になりやすいのが特徴です。そのため、ボールの重さやスマッシュの打ちやすさ、前陣での弾きやすさではプロ2に軍配が上がります。
一方のプロ3は粒が細長く設計されており、ボールを包み込むようにしてより高い弧線を描きやすく、現代卓球におけるドライブの安定性を重視した設計になっています。ラリー戦での安定感や連続ドライブのしやすさ、扱いやすさを求めるのであればプロ3を、一撃の重さや沈み込むようなクセ球、対戦相手が嫌がるような球質を求めるのであればプロ2を選ぶ、というのが一般的なセオリーとなっています。
キョウヒョウネオ(NEO)シリーズとの違い(テンションの有無)
現在主流となっている「キョウヒョウネオ(NEO)」シリーズは、あらかじめ工場出荷の段階でスポンジにテンション効果(弾み)を持たせる特殊な加工が施されているラバーです。これはスピードグルーの禁止というルール変更後、粘着ラバーの弾み不足を補うために開発された技術です。このネオシリーズと比較すると、キョウヒョウプロ2はテンション加工が一切されていない純粋なクラシック粘着ラバー(非テンション)に分類されます。
そのため、ネオシリーズのような当てただけで飛んでいく初速の速さや、オートマチックな弾みはプロ2にはありません。しかし、その分だけ台上のコントロール性能(ストップの短さやツッツキの切れ味)はプロ2の方が圧倒的に高く、自分のインパクトの強弱次第で弾みを完璧にコントロールできるという、非常に玄人好みの精密な性能を持っています。ラバーの力に頼らず、自分の力でスイングを作り上げる感覚を大切にする選手には、あえてテンションなしのプロ2を選ぶメリットが計り知れません。
キョウヒョウ2(ノーマル)との違い(プロ仕様の恩恵)
通常の廉価版とも言えるノーマルの「キョウヒョウ2」と、本記事で解説している「キョウヒョウプロ2」の違いは、ひとえに材料の厳選度と製造時における品質の高さに集約されます。プロ2は文字通りトップ選手の厳しい要求に応えるため、数ある材料の中からより高品質なスポンジと、均一な粘着力を持つシートを特別に採用して製造されています。
これにより、ノーマル版で時折感じられる打球感のばらつきや、弾みのムラ、粘着力の極端な強弱といったブレが極限まで抑えられています。また、スポンジのコシがより強靭になっているため、強打した際のボールの伸びや、回転量の最大値、そしてラバーの寿命もプロ2の方が一段上をいっています。「どうせ使うなら、より高いレベルで妥協のない最高の用具を使いたい」と考える競技志向のプレイヤーであれば、価格差以上の価値がプロ2には確実に存在していると断言できます。
キョウヒョウプロ2のメリット・デメリット
メリット:圧倒的な回転力と台上のコントロール性能
これまで詳しく述べてきた通り、キョウヒョウプロ2を使用する最大のメリットは、他のラバーを全く寄せ付けない圧倒的なスピン量と、それを活かした暴力的とも言える重い球質です。ドライブが相手のコートに入った後のバウンドの変化や沈み込みは、対戦相手に目に見えないほどの大きなプレッシャーと恐怖感を与えます。
さらに、テンション系ラバーのように「勝手に弾まない」という非テンション特有の特性は、台上での極めて繊細なボールタッチを可能にします。ストップは相手のコートでツーバウンド、スリーバウンドするほど短く低くコントロールでき、ツッツキはエンドラインぎりぎりまで鋭く深く突き刺すことができるため、台上技術を起点とした戦術の組み立てが非常にやりやすくなります。「ボールに強い回転をかける」「ボールを自分の意思で止める」という、卓球における根幹の技術動作を最高レベルで実現できるのが、キョウヒョウプロ2の計り知れない魅力です。
デメリット:重量と硬さによる扱いにくさ(インパクトの要求)
一方で、キョウヒョウプロ2には誰もが直面する明確なデメリットも存在します。それはラバー自体の重量が非常に重く、かつスポンジが硬いため、正確に扱うには高い技術力と一定以上の筋力が要求されるという点です。初心者が陥りがちな手打ちや、中途半端なスイングでボールを打つと、硬いスポンジにボールが全く食い込まず、回転のかかっていない棒球になったり、そのままネットに直行してミスを連発したりしてしまいます。
また、ラケット全体の重量が重くなってしまうため、スイングスピードが落ちてしまい、振り遅れの原因になるリスクもあります。最新のテンション系ラバーのような「当てるだけで飛んでいく」「ある程度ミスをカバーしてくれる」というような親切さは一切持ち合わせていないため、常にしっかりとした体勢からフルスイングできる強靭な脚力と、ボールを正確に厚く捉えるインパクトの強さが不可欠となります。使い手を選ぶ、まさにじゃじゃ馬のようなラバーです。
デメリットを克服するための練習方法と身体づくり
キョウヒョウプロ2の持つデメリットを克服し、その計り知れないポテンシャルを解放するためには、体全体を使ったフルスイングの習得と、それを支えるフィジカルトレーニングが欠かせません。腕の力だけの手打ちになると全くボールが走らないため、地面を蹴る下半身から生み出したパワーを腰の回転、体幹、肩、腕、そして最終的にラケットの先端へと連動させていく「運動連鎖」の感覚を磨く必要があります。
日々の多球練習を通じて、ボールを体の近くまでしっかりと引き付けてから、一気にスイングを加速させる「タメ」を作る練習を反復して行いましょう。同時に、重量のあるラケットを最後まで振り抜くための筋力トレーニング(特に体幹部分と、踏ん張りを効かせる下半身の強化)を並行して行うことで、次第にキョウヒョウプロ2を自分の手足のように自在に操ることができるようになります。ラバーに合わせた体づくりが求められる、真の競技者向けギアと言えます。
キョウヒョウプロ2に合わせるべきおすすめラケット
木材5枚合板:球持ちを重視し、スピンを最大化する組み合わせ
キョウヒョウプロ2の「硬くて飛ばない」という特徴を補い、最大の長所であるスピン性能を最大限に引き出したいのであれば、「木材5枚合板」のラケットがベストな選択肢となります。純木材のラケットは、ボールを打った際にラケット自体が適度なしなりを生み出し、ボールがラバーに長く滞在する「球持ち」の良さが最大の特徴です。
硬いプロ2と柔らかくしなる5枚合板を組み合わせることで、ボールを掴む感覚が向上し、強烈な回転を非常にかけやすくなり、コントロール性能も格段にアップします。同じニッタク製品である「アコースティック」や「バイオリン」といった弦楽器シリーズの名作ラケットとの相性は抜群で、粘着ラバーに初めて挑戦する中級者から、回転を最重要視する上級者まで、幅広い層に自信を持っておすすめできる王道の組み合わせです。
インナーカーボン:威力とコントロールの黄金比
木材合板の持つ球持ちの良さを残しつつ、現代卓球で打ち勝つためのプラスアルファの反発力やスピードを求めるなら、「インナーカーボン」構造のラケットが最適解となります。インナーカーボンは、ラケットの中心の木材(コア材)に直接隣接する内側の位置にカーボンなどの特殊素材を配置した構造です。これにより、弱く打った台上技術などでは木材のようなコントロール性を発揮し、強く打ったドライブの際にはカーボンの強い弾みが得られます。
キョウヒョウプロ2の持つ重い球質に、インナーカーボンのもたらすスピードが加わることで、中陣や後陣に下がってしまっても打ち負けない圧倒的な威力を発揮します。前陣だけでなく中陣からでも積極的にドライブを引き合いたい、パワーと安定感の黄金比を求める中級者以上の選手に強く推奨される組み合わせです。
アウターカーボン:一撃必殺のスピードを求める上級者向け
筋力とスイングスピードに絶対的な自信があり、とにかく一撃の破壊力を極限まで高めたいトップレベルの上級者には、「アウターカーボン」構造のラケットとの組み合わせが最終的な視野に入ります。表面の上板木材のすぐ下に特殊素材が配置されているため、球離れが非常に早く、初速から圧倒的なスピードが出ます。
ただし、硬いキョウヒョウプロ2と硬く弾むアウターカーボンの組み合わせは、ボールが一瞬でラケットから離れて飛んでいってしまうため、短い接触時間の中で自分自身の力で強烈な回転をかけるだけの極めて強いインパクト能力が求められます。コントロールは至難の業ですが、このじゃじゃ馬のようなセッティングを完璧に乗りこなすことができれば、スピード、スピン、重さのすべてが規格外の、誰もラケットを触ることすらできないような悪魔的なドライブを放つことが可能になるでしょう。
キョウヒョウプロ2のお手入れ・メンテナンス方法
粘着ラバー特有のホコリ対策とクリーナーの選び方
表面に強いペタペタとした粘着力を持つキョウヒョウプロ2は、その特性ゆえに、体育館の空気中に舞うホコリや、卓球台の上の小さなゴミ、手汗などを非常に吸着しやすいというデリケートな特徴を持っています。表面が汚れて粘着力が落ちると、極端に回転がかからなくなり性能が半減してしまうため、こまめなメンテナンスが文字通り命となります。
練習後や試合の合間には、粘着ラバー専用のクリーナーを使用し、専用のスポンジで優しく汚れを拭き取ることが極めて重要です。この時、テンションラバーによく使われる泡タイプではなく、粘着成分を保護する液状タイプのクリーナーが推奨されることが多いです。拭き取る際も、ゴシゴシと力強くこするのではなく、表面の汚れだけを優しくなでるように落とすことで、摩擦による粘着成分の劣化を最小限に防ぐことができます。
粘着保護シートの活用で寿命を延ばす
クリーナーを使ってラバー表面の汚れを綺麗に落とした後は、必ず「粘着性のあるラバー保護シート」を隙間なく貼り付けて保管してください。テンション系ラバーに使用するようなサラサラとした非粘着の保護シートでは、シートとラバーの間に空気が入ってしまい、ゴムの酸化が進行するだけでなく、命である粘着力を維持することができません。
粘着性のある保護シートを、空気を押し出すようにしっかりと密着させて貼ることで、ラバー表面の乾燥と空気による酸化を完全に防ぎ、新品購入時のあの強力な粘着力を長期間にわたってキープすることが可能になります。練習後に疲れていても、この数分の一手間を絶対に惜しまないことが、キョウヒョウプロ2の寿命を大幅に延ばし、常に最高のパフォーマンスを発揮し続けるための最大の秘訣です。
キョウヒョウプロ2を実際に使用する際の打ち方のコツ
ドライブの打ち方:擦り打ちと食い込ませる打ち方の使い分け
キョウヒョウプロ2でドライブを打つ際は、状況に応じて「薄く捉えて擦る打ち方」と「厚く当てて食い込ませる打ち方」の2種類を明確に使い分けることが極めて重要です。対下回転へのループドライブなど、回転量を最優先したい場面では、シートの表面の粘着力だけでボールを極薄く擦り上げるように下から上へスイングします。これにより、相手が触れた瞬間に真上や横に弾き飛ぶような超高回転のボールを打つことができます。
一方、浮いた球に対するスピードドライブや、ラリーを終わらせる決定打を打つ際は、ボールの斜め後ろを厚く捉え、プロ2の硬いスポンジの奥深くまでしっかりとボールを食い込ませる感覚で、腰を回して前方向へ押し出すように力強くスイングします。この「擦る」と「弾く(食い込ませる)」の2つの相反するスイング感覚を自在に操れるようになって初めて、キョウヒョウプロ2の真価を100%引き出すことができるのです。
台上技術(フリック・チキータ):粘着を活かした鋭い攻撃
勝敗を分ける台上技術においても、粘着ラバーならではの特性を活かした独特の打ち方が求められます。短いボールに対するフリックでは、テンションラバーのように手首で弾いてスピードを出すのではなく、ボールの頂点をラバーに引っ掛けて擦り弾くようなイメージで打つと、相手のコート深くへ安定して入り、かつ嫌らしい回転が残ります。
また、現代卓球において必須の攻撃技術であるチキータも、キョウヒョウプロ2であれば横の回転を強烈にかけることができます。勝手に弾んでオーバーミスをするという恐怖心がないため、手首を最大限に曲げて思い切りスイングすることができ、鋭く横に曲がりながら落ちるチキータで一気に先手を取ることが可能です。手首と前腕の可動域を広く使い、シートの強い摩擦力を最大限に利用する感覚を養いましょう。
ブロックとカウンター:相手の威力を利用する技術
キョウヒョウプロ2はスポンジが硬く反発力が低いため、相手のドライブに対して当てるだけのパッシブブロック(受動的なブロック)をしてしまうと、ボールが途中で失速してネットに落ちてしまうことがよくあります。そのため、ブロックをする際は、インパクトの瞬間に少しだけラケットを前に押し出したり、軽く上回転をかけ返したりする「アクティブブロック(能動的なブロック)」を常に心がける必要があります。
そして、このラバーが試合中に最も輝く瞬間が前陣でのカウンタードライブです。相手の強打に対して台から下がらずに前陣に張り付き、ボールの上側を捉えて自分の強いスイングと粘着力で回転を上書きするように打ち返します。相手のボールのスピードと威力をそのまま利用し、さらに自分の回転を上乗せして倍返しするカウンターは、相手にとって全く反応すらできない一撃必殺の武器となります。
キョウヒョウプロ2をおすすめしたい卓球選手層
基礎が身につき、さらなるステップアップを目指す中級者
卓球の基礎的なフォアハンド・バックハンドのスイングがしっかりと身につき、自分からドライブをかけるフォームが固まってきた中級者レベルの選手にとって、キョウヒョウプロ2は自身の技術レベルをもう一段階引き上げるための素晴らしい起爆剤となります。
用具の反発力に頼らず、自らのスイングスピードと体の使い方でボールに回転をかける感覚、いわゆる「球を持つ感覚」を正しく養うための練習用具としても非常に優秀です。テンションラバーの勝手な弾みに頼る卓球から脱却し、自らの筋力とインパクトの強さで質の高いボールを作り出す技術を根本から習得したいと強く願う向上心あふれる選手に、ぜひとも手に取っていただきたい一枚です。
フィジカルを活かして力強いスイングができる上級者
日々の過酷な筋力トレーニングや走り込みによって鍛え上げられた強靭なフィジカルと、他を圧倒する抜群のスイングスピードを持つ上級者にとって、キョウヒョウプロ2はこれ以上ない最強の相棒となります。どれだけ強い力でフルスイングしてもエネルギーロスが起こらずスポンジが応えてくれるため、プレイヤー自身のパワーの限界値がそのままダイレクトにボールの威力へと直結します。
全中やインターハイ、国体、さらには全日本選手権に出場するようなトップレベルの選手たちが、前陣での目にも止まらぬ激しいラリー戦や、パワーカウンターの応酬を制するための絶対的な武器として、このプロ仕様のキョウヒョウを選ぶのは至極当然のことと言えるでしょう。
ペンホルダーでフォアハンドを主体にする選手
ペンホルダー、特にフォアハンドでの俊敏なフットワークと、一撃のパワードライブをプレースタイルの主軸とする選手(いわゆるペンドラ)と中国製粘着ラバーとの相性は、卓球の歴史において昔から最高とされています。
シェークハンドに比べて手首の可動域が圧倒的に広いペンホルダーの利点を最大限に活かし、強力な手首の返しを利用して放たれるキョウヒョウプロ2のドライブは、凄まじい曲がりとえげつない沈み込みを見せます。また、ショートやプッシュなどのバック側のブロック技術においても、硬いスポンジが相手のボールの暴力をしっかりと押さえ込み、安定した鉄壁の返球を可能にします。「一撃のフォアハンドドライブで試合を決める」という卓球のロマンを追求してやまないペンホルダー選手には、絶対的な自信を持っておすすすめできる逸品です。
キョウヒョウプロ2でライバルを置き去りにするスピンを手に入れよう
ニッタクから発売されている「キョウヒョウプロ2」は、卓球界の歴史に深く名を刻む名作のプロ仕様バージョンとして、今なお多くの本格派プレイヤーを魅了し続けています。現代の最新ラバーに多く見られるような「当てるだけで楽に飛ぶ」「勝手にスピードが出る」といった親切さやオートマチックな性能は微塵もありません。
しかし、その扱いづらさと引き換えに手に入れることができる「他を圧倒する異常なまでの回転量」「相手のラケットを弾き飛ばす暴力的な重い球質」「台上での精密なコントロール性能」は、他のいかなるラバーでも絶対に味わうことのできない、キョウヒョウプロ2だけの唯一無二の絶対的な性能です。
重さや硬さ、スイングスピードの要求といったデメリットも確かに存在しますが、それを克服するための正しい体の使い方、スイング、そしてフィジカルを手に入れた時、このラバーはあなたの想像を遥かに超える驚異的なパフォーマンスを発揮してくれます。
現在のドライブの威力不足や軽さに悩んでいる方、回転の暴力で相手をねじ伏せる超攻撃的なプレースタイルを極めたい方は、ぜひ自身のラケットにこのキョウヒョウプロ2を貼り、その強烈なスピンと重い球質を自らの体で体感してみてください。用具を変え、自らの技術をラバーに適応させることで、あなたの卓球人生にこれまでにない劇的なブレイクスルーが訪れるはずです!

