「自分の戦型に合うラケットが見つからない」「今の用具では試合で競り勝てない」と悩んでいませんか? ラケット選びを間違えると、練習を重ねてもミスが減らず、本来の実力を発揮できないまま勝機を逃してしまいます。 その悩みを解決するのが、抜群のコントロールと威力を両立した注目ラケット「グランドマスター」です。 ただし、ラケットの性能を最大限に引き出すには、自分の技術や戦型に合った最適なラバー選びが欠かせません。 本記事ではグランドマスターの徹底レビューと相性抜群のラバーを解説します。今すぐ記事を読み進め、勝利を引き寄せる最高の組み合わせを見つけましょう。
1. グランドマスターの全体像と選ばれる理由
卓球においてラケットは、プレイヤーの意図をボールに伝える最も重要なパートです。数あるラケットの中でも、グランドマスターは「自分の思い通りにボールを操る感覚」と「試合で打ち負けない十分な威力」を高い次元で融合させたモデルとして、多くのプレイヤーから熱い支持を集めています。まずは、このラケットが持つ基本的な性能と、多くの選手に選ばれ続けている理由を詳しく紐解いていきます。
1-1. 攻守のバランスを高次元で実現した設計思想
グランドマスターの最大の特徴は、攻撃と守備のどちらか一方に偏ることのない究極のトータルバランスにあります。近年の卓球界では、高反発な特殊素材を搭載してスピードを極限まで高めたラケットが多く登場していますが、弾みすぎるラケットには「細かい台上技術が浮きやすい」「自分の力でコントロールする前にボールが飛んでいってしまう」という弱点がつきまといます。
その点、グランドマスターはプレイヤーがスイングした分だけ素直に力を伝え、抑えたいときにはピタリと勢いを吸収してくれる設計になっています。強打した際にはラケット全体が適度にしなってボールにエネルギーを乗せ、ブロックやストップの際には衝撃を和らげてくれるため、前陣から中陣まであらゆる領域で安定したプレーが可能です。攻守の切り替えが激しい現代卓球において、このバランスの良さは試合で勝つための大きな武器となります。
1-2. 他のラケットと一線を画す独自の打球感と球持ち
実際にボールを打ってみると、グランドマスターならではの心地よい球持ち(ボールがラケット面に留まる感覚)をはっきりと感じることができます。インパクトの瞬間、ボールがラケットの表面で一瞬グッと掴まれるような感触があり、そのわずかな時間の間に「どの方向へ」「どれくらいの回転をかけて」飛ばすかを自分の指先で調整できるのです。
打球感は硬すぎず、かといって打球の感触がぼやけるほど柔らかすぎない絶妙な領域に仕上げられています。手に伝わる振動がクリアであるため、「今、自分がボールのどこを捉えて、どれだけ回転がかかったか」というフィードバックが正確に返ってきます。この明確な打球感があるからこそ、試合中の緊張した場面でも感覚のズレを即座に修正し、自信を持ってラケットを振り抜くことができます。
1-3. 幅広いプレイヤー層から支持を集める汎用性の高さ
グランドマスターは、特定の戦型や一部のトップ選手だけに向けたピーキーなラケットではありません。基本技術をしっかりと身につけたい初中級者から、回転量の多いドライブで主導権を握りたい中上級者、さらには前陣でのブロックやコース取りで勝負するベテラン選手まで、幅広い層の要求に応える懐の深さを持っています。
また、合わせるラバーの種類を選ばない高い汎用性も大きな魅力です。王道のスピン系テンションラバーはもちろんのこと、粘着性裏ソフトラバー、さらには表ソフトや粒高といった異質ラバーを貼っても、それぞれのラバーの長所を邪魔せず引き出してくれます。自分のプレースタイルが変化したり、新しい技術に挑戦したりする際にも、ラケットを変えずにラバーの変更だけで対応できる点は、長く愛用できる大きなメリットと言えます。
1-4. グリップの形状と握りやすさがもたらす操作性
ラケットの性能を語る上で見落とせないのが、グリップの完成度です。グランドマスターのグリップは、日本人の手のひらに自然に馴染むよう計算された太さと形状を採用しており、フォアハンドとバックハンドの切り返しが非常にスムーズに行えます。
握り込んだ際に特定の指にだけ過度な力が入ることがなく、手首の可動域を邪魔しないため、台上での繊細なラケット角度の調整や、チキータのように手首を強く使う技術でもストレスを感じません。また、表面の仕上げも適度な摩擦感があり、試合終盤で手に汗をかいた状態でもラケットが滑りにくく、安定したグリップ力を維持できる点も実戦向きの優れたポイントです。
2. 【技術別】グランドマスターの徹底試打レビュー:攻撃編
ここからは、実際のプレーの中でグランドマスターがどのようなパフォーマンスを発揮するのか、各技術ごとに掘り下げてレビューしていきます。まずは得点源となる攻撃技術において、ボールの軌道や回転量、スピードがどう変化するのかを見ていきましょう。
2-1. フォアハンドドライブ:回転量の多さと安定した弧線
フォアハンドドライブを打った際にまず驚かされるのは、美しい弧線を描いて相手コートの深くへ突き刺さる安定感です。球持ちが良いため、ボールを薄く捉えるループドライブでは、ラケットの上でボールを転がすような感覚で強烈なスピンをかけることができます。回転量が非常に多いため、相手がブロックしようとしてもオーバーミスを誘いやすく、3球目攻撃の組み立てが劇的に楽になります。
一方で、厚く当てて振り抜くスピードドライブでは、ラケットの芯の強さが顔を出します。ただ山なりのボールになるのではなく、ネットを安全に越えた後に相手コートでバウンドしてからグッと低く伸びる「二速」の速いボールが出せるのが特徴です。多少体勢が崩れた状態や、打点が少し落ちてしまった場面からでも、ラケットがボールを持ち上げてくれるため、ネットミスを恐れずに思い切って腕を振っていくことができます。
2-2. バックハンドドライブ:コンパクトなスイングでの振り抜きやすさ
バックハンドはフォアハンドに比べてスイングの可動域が狭く、いかにコンパクトな振りで威力と安定性を出すかが鍵となります。グランドマスターは重量バランスと振り抜きやすさが優れているため、前陣での早い打点でもラケットヘッドがスムーズに回り、鋭いバックハンドドライブを連打できます。
特に威力を発揮するのが、相手のツッツキ(下回転)に対するバックハンドドライブです。硬くて弾むだけのラケットでは、下回転を持ち上げようとすると自分のスイングスピードがかなり要求されますが、グランドマスターならラケットのしなりがボールを上に運ぶ手助けをしてくれるため、コンパクトな前腕のスイングだけで安定して持ち上がります。ラリー戦になった際にも、コースを突く余裕が生まれるため、バック対バックの主導権争いで優位に立つことができます。
2-3. スマッシュ・ミート打ち:弾きの良さとコース取りの正確性
球持ちが良いラケットの中には、スマッシュや角度打ち(ミート打ち)をした際にボールが吸収されすぎてしまい、球速が出にくいものもあります。しかし、グランドマスターは強くフラットに叩いた瞬間、合板の中心部分がしっかりと反発し、小気味よい打球音とともに鋭いスマッシュを放つことができます。
チャンスボールに対して強打する際、ボールがラケット面に一瞬乗ってから弾き出される感覚があるため、打つ瞬間のコース変更や角度の微調整が極めて正確に行えます。「ストレートに抜くか、クロスに叩き込むか」を最後の最後まで引きつけて打ち分けられるため、相手にとっては非常に読みづらい決定打となります。また、相手のループドライブを頂点でパチンと叩くカウンタースマッシュも、回転の影響を受けにくく高い成功率を誇ります。
2-4. カウンタープレイ:相手の威力を吸収し跳ね返す安定感
現代卓球で勝つために不可欠な技術であるカウンタードライブにおいても、グランドマスターは抜群の性能を見せます。相手の強いドライブに対してカウンターを狙う際、反発力が強すぎるラケットでは相手の威力を抑えきれずにオーバーミスになりがちです。
グランドマスターの場合、相手のボールが持つ強い回転とスピードをラケットが一度受け止めて吸収し、自分のスイングの力に変換して跳ね返すような感覚があります。前陣で打点の早いカウンターを狙うときは、ラケット面を少し被せてコンパクトに合わせるだけで、相手の威力を利用した高速カウンターが決まります。中陣に下がっての引き合いやドライブ対ドライブの応酬でも、相手の球威に押し負けず、自分の回転を上書きして返球できる頼もしさがあります。
3. 【技術別】グランドマスターの徹底試打レビュー:守備・台上・サーブ編
卓球の試合では、派手な強打以上に「ミスをしない守備」「先手を取るための台上技術」「ラリーの起点となるサーブ・レシーブ」が得点の大部分を左右します。グランドマスターがこれらの繊細な技術においてどのような強みを発揮するのかを解説します。
3-1. ブロック・ショート:相手の強打をピタリと止める制動力
守備技術であるブロックにおいて、グランドマスターは圧倒的な安心感と制動力を誇ります。相手の全力のドライブを受けた際、手に伝わる衝撃がマイルドに緩和され、ラケット面さえ合っていれば面白いように相手コートへ返球できます。当てるだけのパッシブブロックではボールの勢いを殺して短く落とすことができ、相手の連続攻撃のリズムを狂わせることが可能です。
さらに秀逸なのが、自分から少し前に押し出すプッシュブロックや、ボールの横を捉えるサイドスピンブロック、上から下に切り下ろすカットブロックなど、変化をつけたブロックのやりやすさです。球持ちの良さを活かしてブロックに自分の意図を混ぜることができるため、単なる「しのぎのブロック」ではなく、「相手を崩して得点する攻撃的なブロック」へと昇華させることができます。
3-2. ツッツキ・ストップ:台上で浮かない繊細なタッチと切れ味
レシーブや序盤の展開で重要なツッツキとストップでも、このラケットのコントロール性能が遺憾なく発揮されます。ストップにおいては、ボールの勢いを逃がすタッチがやりやすく、ネット際にピタリと2バウンド以上で止まる低いストップが簡単に繰り出せます。弾みすぎて台から出てしまい、相手に先手を取られるというリスクを大幅に減らすことができます。
ツッツキに関しても、単に安全に返すだけでなく、ボールの底を鋭く擦って猛烈な下回転をかける「切るツッツキ」と、ラケットを立て気味にして相手コートのエンドライン際へ速く深く送り込む「刺すツッツキ」の使い分けが自由自在です。手にしっかりと感覚が伝わるため、相手のサーブの回転量を手のひらで感じ取りながら、最適な角度で返球することができます。
3-3. チキータ・フリック:先手を取るための台上攻撃のやりやすさ
台上の短いボールに対して攻撃を仕掛けるチキータやフリックは、少しの角度の狂いがミスに直結する繊細な技術です。グランドマスターは操作性が高く、手首をひねりながらスイングするチキータにおいて、ボールをしっかり擦り上げて台に収める感覚が非常に掴みやすくなっています。横回転を強くかけて相手を横に追い出すチキータも、上回転を強めてスピードで抜くチキータも思いのままです。
また、フォアハンド・バックハンド問わず、台上の浅いボールを払うフリックにおいても、ボールを一度持ってから運ぶ感覚があるため、ネットに引っ掛けるミスが激減します。パチンと弾くミート系のフリックと、少し擦り上げるドライブ系のフリックの両方がやりやすく、レシーブから積極的に攻めていきたいプレイヤーにとって心強い味方となります。
3-4. サーブ・レシーブ:回転の掛けやすさと回転を見極める余裕
卓球で唯一、誰にも邪魔されずに自分のペースで打てる技術がサーブです。グランドマスターはボールを薄く捉えたときの引っ掛かりが手に明確に伝わるため、猛烈な下回転サーブと、同じフォームから繰り出すナックル(無回転)サーブの出し分けが非常に高い精度で行えます。また、反発力を抑えやすいため、台上で確実に2バウンドするショートサーブのコントロールも抜群です。
レシーブにおいても、相手のサーブがラケットに当たった瞬間の感覚がクリアなため、「思ったより切れている」「上回転が混ざっている」といった情報を瞬時に察知できます。ラケット自体が勝手に暴発しないため、相手のサーブの回転を見極めてからでも十分にラケット角度の微調整が間に合い、レシーブミスによる無駄な失点を最小限に抑えることができます。
4. グランドマスターの性能を引き出す!戦型別おすすめラバー解説
どれほど優れたラケットであっても、組み合わせるラバーとの相性が悪ければ本来の性能は半減してしまいます。グランドマスターはラバーの個性を素直に引き出す特性を持っているため、自分が目指すプレースタイルに合わせてラバーを選ぶことで、その真価が120%発揮されます。ここでは、戦型や求める性能別に、グランドマスターと相性抜群のラバータイプを詳しく解説します。
4-1. 威力と回転を重視する攻撃型におすすめのスピン系テンションラバー
ドライブの回転量と一撃の威力を武器に、オールフォアや両ハンドドライブで攻め抜きたい攻撃型プレイヤーには、シートの引っ掛かりが強く、スポンジ硬度がやや硬め(47.5度〜50度前後)のスピン系テンションラバーが最もおすすめです。
硬めのスピン系テンションラバーは、一般的な硬いラケットに貼ると「自分のスイングスピードがないとボールが食い込まず、ただの棒球になる」「ブロックや台上技術が暴発する」という難しさがあります。しかし、グランドマスターと組み合わせることで、ラケットの持つ豊かな球持ちが硬いラバーへの食い込みをサポートし、強いインパクトでなくてもラバーの性能をしっかりと引き出すことができます。
具体的には、トップシートのグリップ力が高いハイエンドなスピン系テンションラバーをフォア面に貼ることで、ループドライブの回転量は極限まで高まり、カウンタードライブでは相手の球威に絶対負けない重く鋭いボールが打てるようになります。ラケットのコントロール性能がラバーのじゃじゃ馬ぶりを抑えてくれるため、「威力は欲しいけれどミスは増やしたくない」という攻撃型選手にとって理想的な組み合わせとなります。
4-2. 安定感とスピードを両立したい選手向けのバランス系テンションラバー
「とにかくラリーでのミスを減らしたい」「強いインパクトがなくても安定したスピードボールを打ちたい」というプレイヤーや、バックハンドの安定感を高めたい選手には、スポンジ硬度が中硬度〜やや柔らかめ(40度〜45度前後)のバランス系・コントロール系テンションラバーがベストマッチです。
このタイプのラバーをグランドマスターに合わせると、ラケットの球持ちとラバーの食い込みの良さが相乗効果を生み出し、どのような体勢から打っても面白いように相手コートへボールが入る驚異の安定感を手に入れることができます。少し打点が遅れても、ラバーのスポンジがボールを包み込み、ラケットが綺麗な弧線を描いて運んでくれるため、ラリー戦での粘り強さが格段に向上します。
また、ミート打ちやブロックのやりやすさも抜群です。ボールがラケットの芯まで伝わりやすいため、スマッシュや角度打ちで「パチン」と弾く感覚が心地よく、前陣でのピッチの速いラリーを得意とする選手にも強くおすすめできるセッティングです。
4-3. 強烈な回転とクセ球で勝負する粘着性・微粘着性裏ソフトラバー
サーブやツッツキの強烈な切れ味と、ドライブがバウンド後に沈み込むような独特のクセ球で勝負したいプレイヤーには、粘着性裏ソフトラバーや、テンション技術が融合した微粘着性テンションラバーとの組み合わせが非常に効果的です。
粘着系ラバーの最大の課題は「弾みの弱さ」と「ボールを擦り上げる際の体力の消耗」ですが、グランドマスターの適度な反発力としなりが、粘着ラバーの飛ばなさを絶妙にカバーしてくれます。さらに、グランドマスターは球持ちが良いため、粘着シートの表面でボールを長く擦り上げる時間が確保でき、粘着ラバー特有の猛烈なスピンと不規則なバウンドを最大限に引き出すことができます。
台上では粘着シートの摩擦力を活かしてビタ止まりのストップや激切れのツッツキを繰り出し、浮いたボールに対してはラケットのしなりを使って重く沈むドライブを打ち込むという、緩急と回転差を活かした玄人好みのプレーが驚くほどやりやすくなります。
4-4. ピッチの速さと変化で翻弄する表ソフト・粒高・アンチラバー
シェーク異質攻守型やペンホルダー前陣速攻型など、表ソフトラバーや粒高ラバー、アンチラバーを使用するプレイヤーにとっても、グランドマスターは隠れた名作ラケットとして機能します。異質ラバーを扱う上で最も重要なのは「ラケット本体の感覚が手にダイレクトに伝わること」と「余計な弾みでボールが浮かないこと」です。
表ソフトラバー(特に回転系表ソフトやバランス系表ソフト)を貼った場合、グランドマスターの球持ちの良さによってドライブとスマッシュの打ち分けが容易になり、「回転のかかったドライブ」と「全く回転のないナックルスマッシュ」を同じスイングから繰り出すことができます。弾きすぎないため、表ソフト特有のレシーブの難しさやブロックのオーバーミスも大幅に軽減されます。
粒高ラバーやアンチラバーを貼った場合でも、相手の強打の威力をラケットがしっかり吸収してくれるため、前陣でのカット性ショートやプッシュ、ブロックが台の中にピタリと収まります。粒が倒れる感覚が手にしっかり伝わるため、変化をつける打法と自ら攻める打法の切り替えがスムーズに行えるのが大きな強みです。
5. レベル別・目的別に見るグランドマスターの最適なラバー組み合わせ例
ラケットとラバーの相性が理解できたところで、次は「フォア面とバック面に具体的にどのようなラバーを組み合わせればよいのか」という実践的なセッティング例を、プレイヤーのレベルや目的別に4つのパターンに分けて解説します。
5-1. 基礎技術の定着と試合での勝利を目指す初中級者のセッティング
卓球の基礎を一通り習得し、これから地域の大会や部活動の試合で一つでも多く勝ち上がりたい初中級者には、「自分のスイングでしっかり回転をかけて入れる感覚」を養える組み合わせが最適です。
- フォア面
中硬度(42.5度〜45度前後)のスピン系テンションラバー(厚さ:厚) - バック面
やや柔らかめ(40度〜42.5度前後)のコントロール系テンションラバー(厚さ:中〜厚)
このセッティングのポイントは、あえてスポンジの厚さを「特厚(MAX)」ではなく「厚」や「中」に抑えることです。厚さを一段階落とすことで、打球時にグランドマスター本体の優れた打球感がよりダイレクトに手に伝わるようになり、ボールを擦る感覚と食い込ませる感覚の違いを正確に学ぶことができます。フォア面では安定したドライブ攻撃を覚え、バック面ではブロックやツッツキ、ミート打ちのミスを徹底的に減らすことで、試合での勝率が劇的に安定します。
5-2. 回転量と決定力を引き上げたい中上級者のセッティング
すでに自分のスイングが固まっており、強いドライブの引き合いや3球目攻撃の決定力をさらに引き上げたい中上級者には、ラケットの安定感を土台にしてラバーの最大威力をぶつける攻撃的セッティングがおすすめです。
- フォア面
硬め(47.5度〜50度前後)のハイエンド・スピン系テンションラバー、または微粘着テンションラバー(厚さ:特厚) - バック面
中硬度(45度〜47.5度前後)のスピード・スピンバランス系テンションラバー(厚さ:特厚)
フォア面には、強いインパクトに負けない硬めのラバーを特厚で合わせます。グランドマスターがしっかりとボールを掴んでくれるため、硬いラバーでもスリップすることなく、相手コートの深い位置へ重く沈むパワードライブを連打できます。バック面には、フォアよりも少し食い込みの良い45度〜47.5度前後のテンションラバーを貼ることで、チキータからの展開や前陣での高速バックハンドカウンターに威力と安定感の両方が宿ります。
5-3. 前陣での高速ラリーとカウンターを極めるセッティング
台から下がらず、早い打点でのピッチの速いラリーや、相手のドライブを前で捌くブロック・カウンターを主体とするプレイヤーには、球離れの良さと反発力を補うスピード重視のセッティングが輝きます。
- フォア面
スピード系テンションラバー(45度〜47.5度前後・厚さ:特厚) - バック面
ソフトスポンジのスピード系テンションラバー、または回転系表ソフトラバー(厚さ:厚〜特厚)
グランドマスターの球持ちの良さに、あえて球離れが早めのスピード系テンションラバーを組み合わせることで、「コントロールは失わないまま、ボールの初速だけを一段階引き上げる」ことができます。さらに、バック面に回転系表ソフトラバーを採用すれば、バックハンドでの角度打ちやプッシュで相手を振り回し、浮いてきたボールをフォアのスマッシュやスピードドライブで仕留めるという、前陣速攻の黄金パターンが完成します。
5-4. 守備と変化を軸にチャンスボールを仕留めるオールラウンドセッティング
相手の攻撃をブロックや変化でいなし、ミスを誘いながら、甘いボールだけを確実にスマッシュやドライブで仕留めるオールラウンド型・異質攻守型のプレイヤーには、フォアとバックの性質に極端な差をつけるメリハリのあるセッティングが効果的です。
- フォア面
回転量の多いスピン系テンションラバー、または粘着性裏ソフトラバー(厚さ:厚〜特厚) - バック面
変化系表ソフトラバー、または粒高ラバー(厚さ:薄〜中、または一枚ラバー)
グランドマスターの優れた制動力を活かし、バック面の異質ラバーで相手の強打をピタリと止めたり、ナックルや強い下回転の変化球を送ったりして相手の体勢を崩します。そして、相手が繋いできたチャンスボールに対しては、ラケットを反転させるかフォアに回り込み、フォア面の高回転ラバーで強烈なスピンをかけたドライブや角度打ちを叩き込みます。ラケット自体の操作性が良いため、こうした緩急の激しいプレーが驚くほどスムーズに遂行できます。
6. グランドマスターを購入・使用する際に知っておきたい実践ポイント
最後に、グランドマスターの性能を最大限に引き出し、最高の状態で長く使い続けるために知っておきたい「重量選び」「硬度バランス」「メンテナンス」の3つの実践ポイントを解説します。
6-1. ラバーの重さを考慮した最適なラケット重量の選び方
卓球のラケットは天然の木材を使用しているため、同じグランドマスターであっても1本ごとに数グラムの個体差(重量差)が存在します。購入する際は、自分が貼る予定のラバーの重さから逆算してラケット単体の重量を選ぶことが非常に重要です。
- 両面に特厚の裏ソフトラバー(特に硬めのスピン系や粘着系)を貼る場合
ラバー1枚あたり48g〜52g程度の重さになるため、ラケット単体は83g〜86g前後のやや軽め〜平均重量の個体を選ぶのがおすすめです。これにより、ラバーを貼った後の総重量が182g〜188g前後に収まり、振り遅れることなく鋭いスイングを維持できます。 - 片面に表ソフトや粒高を貼る場合、またはラバーを「厚」「中」にする場合
ラバー全体の重量が軽くなるため、軽すぎるラケットを選ぶと総重量が170g台前半になり、相手の重いボールに打ち負けてしまうことがあります。この場合は、ラケット単体で87g〜90g前後のしっかりとした重量がある個体を選ぶことで、打球の威力とブロックの重さを確保することができます。
6-2. スポンジ硬度とラケットのしなりを調和させるコツ
グランドマスターにラバーを合わせる際、多くのプレイヤーが陥りやすい失敗が「自分のスイングスピード以上に硬すぎるラバーを両面に貼ってしまうこと」です。グランドマスターは球持ちが良いラケットですが、それでもスイングスピードが伴わない状態で50度を超えるような超硬質ラバーを貼ると、ラケットのしなりが活きず、表面だけで弾くような浅いボールになってしまいます。
迷ったときは、まず「自分が普段使っているラバーと同じ硬度」か「フォア面だけ少し硬め、バック面はワンランク柔らかめ」からスタートするのが鉄則です。実際に打ってみて、「もう少しボールが走ってほしい(スピードが欲しい)」と感じたら反発力の高いラバーへ、「もっと回転をかけて弧線を高くしたい」と感じたらシートの引っ掛かりが強いラバーへと微調整していくことで、グランドマスターのしなりと自分のスイングが完全にシンクロする最高のポイントが見つかります。
6-3. ラケットの寿命を延ばし性能を維持するメンテナンス方法
気に入ったグランドマスターを手に入れたら、その心地よい打球感を長く維持するためのメンテナンスも欠かせません。以下の3つのケアを習慣にすることで、ラケットの寿命を大幅に延ばすことができます。
- ラケットコート(表面保護剤)の薄塗り
最近のラバー接着剤は剥がす際にラケット表面の木材(上板)を痛めやすいため、新品の段階でラケット表面に専用の保護剤をごく薄く1回だけ塗っておくことをおすすめします。塗りすぎると打球感が硬くなってしまいますが、薄く塗って余分な液を拭き取っておけば、グランドマスター本来の球持ちを損なうことなく板剥がれを確実に防げます。 - サイドテープによるエッジの保護
グランドマスターは台上でのツッツキやストップ、チキータが非常にやりやすいラケットだからこそ、台にラケットの側面をぶつけてしまうリスクもあります。側面から木材が欠けると打球感やスイートスポットに悪影響が出るため、必ず幅の合ったサイドテープを貼り、定期的に貼り替えるようにしましょう。 - 湿気対策と保管環境の徹底
ラケットは湿気を吸うと重量が重くなり、打球感が鈍くボヤけてしまいます。練習後は汗を吸ったグリップを乾いた布で軽く拭き取り、ラケットケースには卓球専用の乾燥剤(シリカゲルなど)を必ず入れて保管してください。これだけで、購入時のクリアで心地よい打球感を何年にもわたって維持することができます。
グランドマスターは、プレイヤーの技術に寄り添い、努力した分だけ確実にボールの質を高めてくれる素晴らしいラケットです。今回解説した技術別の特徴やラバーとの相性を参考に、ぜひあなたのプレースタイルにぴったりの組み合わせを見つけ出し、次の試合でワンランク上のプレーを体感してください。

